「全然大丈夫だよ」
この一言、学校や職場で「それ間違いだよ」と言われた経験、ありませんか?
多くの人がこう教わってきました。
「全然」は否定語にしか使えない
「全然〜ない」が正解
でも――
それ、日本語としては不正確なんです。
実は「全然大丈夫」は、昔から使われてきた“正しい日本語”でした。
全然大丈夫は正しい日本語?【結論】
結論から言います。
👉 「全然大丈夫」は正しい日本語です。
- 全然問題ない
- 全然平気
- 全然いい
これらはすべて、文法的にも歴史的にも問題ありません。
では、なぜ「間違い」と言われ続けてきたのでしょうか?
そもそも「全然」とはどういう意味?
「全然」という言葉の本来の意味は、
程度が完全であること
残りや不足が一切ないこと
です。
つまり本来は、
- 全然ダメ(完全にダメ)
- 全然平気(完全に平気)
否定・肯定どちらにも使える言葉でした。
「全然」は、もともと否定専用の副詞ではなかったんです。
なぜ「全然+肯定」は間違いだと教えられたのか
学校教育での“整理”が原因
戦後の国語教育では、
- 全然 = 否定語専用
- 全然〜ない が正解
という形で教えられるようになりました。
理由はとてもシンプルです。
👉 その方が教えやすかったから
文法教育の都合で、本来あった用法が切り捨てられただけなんです。
教師や辞書が間違っていたわけではない
当時の目的は、
- ルールを単純化する
- 誤解を減らす
ことでした。
その結果、「全然+肯定」は“使わない方がいい表現”として扱われただけで、日本語として消えたわけではありません。
実は昔の日本語では普通に使われていた
これは意外と知られていません。
明治〜大正期の文学作品では、「全然+肯定」はごく普通に登場します。
- 夏目漱石
- 芥川龍之介
- 太宰治
の作品にも、
全然いい
全然構わない
といった表現が確認されています。
つまり、
👉 歴史的には完全に正統派の日本語
なんです。
世代によって評価が分かれる理由
40代以上の世代
- 学校で「誤用」と教わった
- 違和感を覚えやすい
- 正しさを重視する傾向
若い世代
- 会話で普通に使う
- ネットで「正しい」と知っている
- 違和感がほぼない
この教育差・時代差が、「正しい/間違い」論争を生んでいます。
現代ではどう使うのが正解?
日常会話・SNSの場合
👉 問題なし
- 全然大丈夫
- 全然OK
- 全然あり
自然な日本語です。
ビジネス文書・公的な文章の場合
👉 避けた方が無難
理由は文法ではなく、
- 世代差による違和感
- 無用な指摘リスク
この場合は、
- 問題ありません
- 差し支えありません
に言い換えると安全です。
「正しい日本語」は時代で変わる
日本語には、絶対に固定された正解はありません。
- 時代
- 場面
- 相手
によって、「正しさ」は変わります。
「全然大丈夫」は、
❌ 間違い → ではなく
⭕ 評価が揺れた表現
それだけの話です。
よくある質問(FAQ)
Q1:全然大丈夫は本当に誤用じゃない?
→ 誤用ではありません。
辞書・文学的用例ともに肯定用法が存在します。
Q2:目上の人に使ってもいい?
→ 意味は正しいですが、世代差を考えると避けた方が無難です。
Q3:試験や作文ではどうすべき?
→ 学校教育では否定用法が前提のため、全然〜ないを使うのが安全です。
まとめ|「全然大丈夫」はこう覚えればOK
- 日本語としては正しい
- 誤用扱いは教育上の都合
- 会話では自然
- フォーマルでは配慮
次に誰かに「それ日本語おかしいよ」と言われたら、こう返しても大丈夫です。
「昔から使われてる表現なんですよ」
――これ、ちゃんと根拠あります。
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