卵Mサイズ1個は約60グラム、Lサイズは約70グラムで、卵白と卵黄の比率はおよそ6:4です。
スーパーで卵を買う時、「MとLでどれくらい違うんだろう?」「レシピで卵1個って書いてあるけど、どのサイズ?」と迷ったことはありませんか?
特に料理やお菓子作りでは、卵のサイズが仕上がりを左右することもありますよね。
この記事でわかること:
- 卵のサイズ別重量と規格の詳細
- 卵白・卵黄それぞれの重さと栄養成分
- 料理・お菓子作りでのサイズ選びのコツ
3分で読めます!
料理初心者からプロまで知っておきたい卵の基礎知識。
読めば卵売り場での選び方が変わり、料理の腕前もワンランクアップします。
ある朝のキッチンで、卵かけご飯を作ろうと冷蔵庫から取り出した卵。
その小さな楕円形の中には、実は奥深い規格と科学が隠されているのです。
そもそも卵のサイズ規格とは?
日本の卵は重量によって6段階に分類されており、JAS(日本農林規格)によって厳格に規定されています。
一般的にスーパーで見かけるのは、主にMサイズとLサイズです。
ざっくり言うと、卵のサイズは鶏の品種、年齢、飼育環境によって決まるもので、重い方が大きいサイズになります。
興味深いことに、卵の栄養価はサイズに関係なくほぼ同じなのです。
なぜ卵1個の重さに差があるのか?
JAS規格による重量分類
日本の卵サイズ規格(1個あたりの重量):
サイズ | 重量 | 一般的な入手先 | 用途例 |
---|---|---|---|
SS | 40g以上46g未満 | 専門店・通販 | お弁当・装飾用 |
S | 46g以上52g未満 | 一部スーパー | 子ども向け料理 |
MS | 52g以上58g未満 | スーパー | 一般家庭料理 |
M | 58g以上64g未満 | どこでも | 標準的な料理全般 |
L | 64g以上70g未満 | どこでも | お菓子作り・業務用 |
LL | 70g以上76g未満 | 業務用・通販 | 大容量料理 |
鶏の年齢と卵サイズの関係
若鶏(生後5~8ヶ月):小さな卵(S~MSサイズ)を産む
成鶏(生後8ヶ月以降):大きな卵(M~Lサイズ)を産む
老鶏(生後1年半以降):再び小さな卵になることがある
子どもに説明するなら「鶏さんも年齢と共に、産む卵のサイズが変わっていく」と表現できますね。
品種による違い
白色レグホン種:比較的小さめ(M中心)
ロードアイランドレッド種:大きめ(L中心)
名古屋コーチン:中程度(MSからM)
卵白・卵黄の重量内訳
Mサイズ卵(約60グラム)の内訳:
- 卵白:約37グラム(全体の62%)
- 卵黄:約17グラム(全体の28%)
- 殻:約6グラム(全体の10%)
Lサイズ卵(約70グラム)の内訳:
- 卵白:約44グラム(全体の63%)
- 卵黄:約19グラム(全体の27%)
- 殻:約7グラム(全体の10%)
興味深いことに、サイズが大きくなるほど卵白の比率が高くなり、卵黄の比率は若干下がります。
これはお菓子作りで重要な要素になることがあります。

卵業界の豆知識・裏話
昔と今の卵サイズ事情
昭和30年代の標準的な卵は約45グラムでした。
品種改良や飼育技術の向上により、現在の標準(約60グラム)は当時の約1.3倍のサイズになっています。
おばあちゃんの時代のレシピで「卵3個」と書いてあるものを現代の卵で作ると、少し大きめになってしまうのはこのためです。
プロが教える卵選びの秘訣
製菓では卵黄比重を重視:カスタードクリームなどはMSサイズ(卵黄比率高め)
メレンゲ作りでは卵白重視:Lサイズ(卵白多め)が適している
卵かけご飯には:好みだが、濃厚さならMサイズ、さっぱりならLサイズ
卵の鮮度と重量
産みたての卵は水分が多く重いですが、時間が経つにつれて殻の微細な穴から水分が蒸発し、わずかに軽くなります。
ただし、その差は1~2グラム程度で実用上は問題ありません。

世界の卵サイズ比較
各国の卵規格
アメリカ:Jumbo(73g以上)、X-Large(64-73g)、Large(57-64g)
ヨーロッパ:XL(73g以上)、L(63-73g)、M(53-63g)
オーストラリア:King(68g以上)、X-Large(62-68g)
日本のMサイズ(58-64g)は、世界的に見ると標準からやや小さめのサイズに相当します。
料理文化との関係
国・地域 | 好まれるサイズ | 理由 |
---|---|---|
日本 | M~L | 一人前の適量、繊細な料理に合う |
アメリカ | L~XL | ボリューム重視の食文化 |
フランス | M~L | 高級料理での使いやすさ |
中国 | S~M | 炒め物での火の通りやすさ |
料理・お菓子作りでの使い分け
料理別おすすめサイズ
卵かけご飯・目玉焼き:Mサイズ(濃厚な味わい)
オムライス・スクランブルエッグ:Lサイズ(ふんわり感重視)
茶碗蒸し・プリン:Mサイズ(なめらかな食感)
ケーキ・クッキー:Lサイズ(卵白多めでふくらみ良好)
マヨネーズ・アイオリソース:Mサイズ(乳化しやすい)
プロの技:重量で計る方法
製菓のプロは卵を重量で計算します:
- ケーキ1台分:全卵200g(L約3個、M約3.5個)
- クッキー生地:全卵50g(L約0.7個、M約0.8個)
- カスタードクリーム:卵黄40g(L約2個分、M約2.5個分)

まとめ
卵1個の重さに関する重要ポイントをまとめましょう:
- Mサイズ1個は約60グラム、Lサイズは約70グラム
- 卵白:卵黄の比率は約6:4(サイズにより微調整)
- JAS規格により6段階のサイズ分類
- 料理用途によって最適サイズが異なる
覚えておきたい一言: ==「卵M=60g、L=70g、卵白が全体の約6割」==
この知識があれば、レシピ通りの美味しい料理やお菓子が作れるようになります。
また、卵の価格比較やコスパ計算も正確にできるため、賢いお買い物にも役立ちます。
FAQ(よくある疑問)
Q1: レシピで「卵1個」とある場合、どのサイズを使えばいい?
一般的にMサイズを基準にしています。
日本の家庭料理レシピの多くは卵Mサイズ(約60グラム)を想定して作られています。
Lサイズを使う場合は、水分や粉類を10%程度調整すると良いでしょう。
Q2: MとLの価格差は重量差に見合っている?
多くの場合、Lサイズの方がコスパが良いです。
重量差は約17%(70g÷60g)ですが、価格差は10%以下のことが多いため、グラム単価で計算するとお得になります。
Q3: 英語で卵のサイズはなんと言う?
Mサイズ=「Medium」、Lサイズ=「Large」です。
海外では「60g egg」「70g egg」と重量で表現することもあります。
アメリカでは「Grade A Large」などグレードも含めて表示されます。
Q4: 卵白だけ・卵黄だけ欲しい時の換算は?
Mサイズ卵1個分の卵白≒大さじ2.5杯、卵黄≒大さじ1杯強です。
Lサイズなら卵白が大さじ3杯、卵黄が大さじ1.3杯程度になります。
製菓では正確に重量で計ることをおすすめします。
Q5: 殻の重さはサイズで変わる?
殻の重さは全体重量の約10%で、サイズに比例します。
Mサイズで約6グラム、Lサイズで約7グラムです。
殻の厚さはほぼ同じなので、表面積に比例して重くなります。
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