スーパーで卵を買うとき、茶色い殻の卵と白い殻の卵がありますよね。
「茶色い方が高いから、栄養価も高いのかな?」って思ったことありませんか?
実は、卵の殻の色は鶏の見た目で決まるという、とても面白い秘密があったんです。
茶色と白の卵って、何が違うの?
まず結論から言うと、茶色の卵と白い卵の栄養価は、ほとんど同じなんです。
味も、ほぼ変わりません。
「じゃあ、なんで色が違うの?」って疑問に思いますよね。
実は、これは卵を産む鶏の品種によって決まるんです。
なぜ殻の色が違うのか?主な理由
理由1:鶏の耳たぶの色で決まる
信じられないかもしれませんが、卵の殻の色は鶏の耳たぶの色で決まるんです。
白い耳たぶの鶏は白い卵を産み、赤い耳たぶの鶏は茶色い卵を産むんです。
鶏にも耳たぶがあるなんて、びっくりですよね。
これは遺伝的に決まっているので、同じ鶏は一生同じ色の卵を産み続けます。
理由2:鶏の羽の色とも関係がある
一般的に、白い羽の鶏(白色レグホーンなど)は白い卵を産み、茶色や黒い羽の鶏(ロードアイランドレッドなど)は茶色い卵を産む傾向があります。
でも、これは絶対的なルールではなく、例外もあるんです。
やっぱり一番確実なのは耳たぶの色なんですね。
理由3:茶色い色素が殻に付着するから
茶色い卵の色は「プロトポルフィリン」という色素によるものです。
これは鶏の体内で作られて、卵が産道を通るときに殻の表面に付着するんです。
白い卵は、この色素が作られない品種の鶏が産むんですね。
世界各国の卵事情はどうなの?
面白いことに、国によって好まれる卵の色が違うんです。
アメリカでは白い卵が主流で、茶色い卵は「プレミアム卵」として高く売られています。
一方、イギリスでは茶色い卵の方が人気なんです。
日本では、昔は白い卵が主流でしたが、最近は茶色い卵も増えてきています。
これは「自然っぽい」というイメージが好まれるからなんですね。
関連する面白い豆知識
豆知識1:青い卵を産む鶏もいる
世界には、青い殻の卵を産む鶏もいるんです。
南アメリカ原産の「アローカナ」という品種の鶏が、薄い青緑色の卵を産むんですよ。
これは殻の内側にある色素によるもので、とても珍しい卵として人気があります。
豆知識2:卵の大きさも鶏の品種で決まる
卵の殻の色だけでなく、大きさも鶏の品種によって違います。
一般的に、体の大きい鶏は大きな卵を産みます。
日本でよく見るMサイズの卵は、白色レグホーンという中型の鶏が産んだものが多いんです。
豆知識3:卵の殻の厚さにも意味がある
卵の殻の厚さは、鶏の年齢や健康状態、食べ物によって変わります。
若い鶏の方が厚い殻の卵を産む傾向があります。
また、カルシウムを十分に摂取している鶏の方が、丈夫な殻の卵を産むんです。
まとめ
卵の殻が茶色と白で違うのは、鶏の耳たぶの色で決まるという面白い理由だったんですね。
栄養価や味に差はないので、どちらを選んでも安心です。
価格の違いは、鶏の品種や飼育コストの違いによるもので、色自体に価値があるわけではないんです。
今度卵を買うときは、「この卵を産んだ鶏の耳たぶは何色だったのかな?」って想像してみてください。
そして次に気になるのは「なんで卵は楕円形なの?」ということかもしれませんね。
実は、この形にも鶏の体の構造と関係した面白い理由があるんですよ。