お彼岸の代表的な食べ物といえば、ぼたもち・おはぎです。
そのほかにも、
- 果物
- 和菓子
- 団子
- 精進料理
- 故人が好きだった食べ物
などを仏壇やお墓に供えることがあります。
ただ、
「春はぼたもち、秋はおはぎって本当?」
「なぜ小豆を使うの?」
「肉や魚は食べてはいけない?」
「お墓に供えた食べ物はどうする?」
など、細かな疑問もありますよね。
この記事では、お彼岸に食べるもの・供えるもの、その意味や由来、お供えするときのマナーまでわかりやすく解説します。
お彼岸の代表的な食べ物一覧
お彼岸には、次のような食べ物を用意することがあります。
| 食べ物 | 主な意味・特徴 |
|---|---|
| ぼたもち・おはぎ | お彼岸を代表する食べ物 |
| 果物 | 季節のものや故人の好物を供える |
| 和菓子 | まんじゅう・ようかんなど |
| 団子 | 地域や家庭によって供えることがある |
| 精進料理 | 野菜・豆・海藻などを中心にした料理 |
| 故人の好物 | 生前好きだったものを供える |
ただし、
「お彼岸には必ずこれを供えなければならない」
という全国共通の決まりがあるわけではありません。
地域・宗派・家庭によって習慣は異なります。
お彼岸といえば「ぼたもち・おはぎ」
お彼岸の食べ物として最もよく知られているのが、ぼたもちとおはぎです。
どちらも、もち米などを炊いてつぶし、小豆あんで包んだ食べ物です。
一般には、
| 時期 | 呼び方 |
|---|---|
| 春のお彼岸 | ぼたもち |
| 秋のお彼岸 | おはぎ |
と呼び分ける説がよく知られています。
ただし、現在では季節に関係なく「おはぎ」と呼ぶ店や地域もあります。
ぼたもちとおはぎは何が違う?
ぼたもちとおはぎは、基本的にはよく似た食べ物です。
違いとしてよく知られているのが、季節と花の名前です。
春は「ぼたもち」
「ぼたもち」は、春に咲く牡丹(ぼたん)に由来するという説があります。
そのため、春のお彼岸では「ぼたもち」と呼ばれるようになったとされています。
秋は「おはぎ」
「おはぎ」は、秋に咲く萩(はぎ)に由来するという説があります。
そのため、秋のお彼岸では「おはぎ」と呼ばれるようになったとされています。
ただし、
- 粒あん・こしあん
- 大きさ
- 地域
- 店舗
などによって呼び分ける説もあります。
つまり、
「春は必ずぼたもち、秋は必ずおはぎ」
という全国共通の絶対的なルールではありません。
ぼたもちとおはぎの違いとは?名前が違う理由を解説 で詳しく解説しています。
なぜお彼岸におはぎ・ぼたもちを食べるの?
お彼岸にぼたもちやおはぎを供える背景には、小豆の赤い色があります。
昔から赤色には、
邪気や災いを遠ざける力がある
と考えられてきました。
そのため小豆は、
- 祝い事
- 季節の行事
- 節目の食事
などでも使われてきました。
また、おはぎ・ぼたもちには、
- 小豆
- 米
- 砂糖
が使われます。
米は昔から大切な穀物であり、砂糖もかつては貴重な食材でした。
そうした食べ物をご先祖へ供えることで、感謝や供養の気持ちを表したとも考えられています。
お彼岸には精進料理を食べるの?
お彼岸に、精進料理を食べる家庭もあります。
精進料理とは、仏教の考え方に基づき、一般に肉や魚などを避け、
- 野菜
- 豆類
- 海藻
- きのこ
- 豆腐
などを中心に作る料理です。
よく使われる料理
たとえば、
- 野菜の煮物
- 豆腐料理
- 豆料理
- きのこ料理
- ごま和え
- 漬物
などがあります。
ただし、
お彼岸だから必ず精進料理を食べなければならないわけではありません。
家庭や宗派の習慣に合わせればよいでしょう。
お彼岸に肉や魚を食べてもいい?
一般家庭で、お彼岸中に肉や魚を食べることが一律に禁止されているわけではありません。
精進料理では、殺生を避ける考え方から肉や魚を使いません。
ただしこれは、
「お彼岸の7日間は全員が肉や魚を食べてはいけない」
という意味ではありません。
普段どおりの食事をしても基本的には問題ありません。
寺院での法要や家庭独自の習慣がある場合は、その考え方を尊重するとよいでしょう。
お彼岸には何をお供えすればいい?
ぼたもち・おはぎ以外にも、さまざまなものを供えられます。
果物
たとえば、
- りんご
- みかん
- ぶどう
- 梨
- 季節の果物
などがあります。
旬のものを選んでもよいでしょう。
和菓子
たとえば、
- まんじゅう
- ようかん
- せんべい
なども供えられます。
故人が好きだった食べ物
故人が生前好きだった、
- お菓子
- 果物
- 飲み物
などを供えるのもよいでしょう。
「お彼岸専用の食べ物でなければダメ」という決まりはありません。
故人を思い出しながら好物を供えることも、供養の一つです。
お墓に供えた食べ物はどうする?
お墓に供えた食べ物や飲み物は、お参り後に持ち帰るのが基本です。
そのまま置いて帰ると、
- カラスや動物に荒らされる
- 腐敗する
- 虫が寄ってくる
- 墓地が汚れる
といった原因になります。
墓地や霊園によっては、食べ物のお供え自体にルールを設けている場合もあります。
最終的には、利用している寺院・霊園の決まりを優先してください。
お墓参り全体のマナーはこちらで詳しく解説しています。
「お彼岸のお墓参りマナー|持ち物・正しい手順・服装・時間帯を解説」
仏壇に供えた食べ物はどうする?
仏壇に供えた食べ物は、供えたあとに家族でいただくことがあります。
食べ物を無駄にせず、ありがたくいただくことも大切です。
ただし、
- 生もの
- 生菓子
- 果物
- 傷みやすいもの
などは、長時間置いたままにしないよう注意しましょう。
「何時間供える」という全国共通の決まりはありません。
食べ物の種類や室温を考え、傷む前に下げると安心です。
お彼岸のお供えで避けた方がよい食べ物は?
絶対に禁止されている食べ物があるわけではありません。
ただし、お墓へのお供えでは扱いに注意したいものがあります。
傷みやすいもの
生ものや生菓子などは、長時間供えたままにしないようにしましょう。
特に気温が高い日は注意が必要です。
強いにおいが出るもの
においの強いものは、周囲のお墓参りの人への配慮から避けた方が無難です。
動物が狙いやすいもの
果物や菓子などは供えること自体できますが、動物に荒らされる可能性があります。
お参りが終わったら持ち帰りましょう。
最も大切なのは、
その寺院・霊園のルールを守ること
です。
お彼岸の料理は何を作ればいい?
家庭でお彼岸らしい食事を楽しむ場合、特別に難しい料理を作る必要はありません。
たとえば、
- ぼたもち・おはぎ
- 季節の野菜の煮物
- 炊き込みご飯
- 豆腐料理
- きのこ料理
- 旬の果物
などを取り入れると、お彼岸らしい食卓になります。
故人の好物を一品加えるのもよいでしょう。
2027年のお彼岸はいつ?
2027年のお彼岸は次のとおりです。
| 春彼岸 | 秋彼岸 | |
|---|---|---|
| 彼岸入り | 3月18日(木) | 9月20日(月) |
| 中日 | 3月21日(日・春分の日) | 9月23日(木・秋分の日) |
| 彼岸明け | 3月24日(水) | 9月26日(日) |
つまり、
春彼岸:2027年3月18日(木)〜3月24日(水)
秋彼岸:2027年9月20日(月)〜9月26日(日)
です。
春彼岸ではぼたもち、秋彼岸ではおはぎを用意する家庭もあります。
お彼岸の日程については、2027年のお彼岸はいつ?春彼岸・秋彼岸の日程と覚え方を解説で解説しています。
2026年のお彼岸はいつだった?
前年の日程を探している人向けに、2026年の日程も簡単に残しておきます。
2026年は、
- 春彼岸:3月17日〜3月23日
- 秋彼岸:9月20日〜9月26日
でした。
現在の日程を知りたい場合は、2027年のお彼岸を確認してください。
お彼岸の食べ物についてよくある質問
お彼岸には何を食べますか?
代表的なのは、ぼたもち・おはぎです。
そのほかに、精進料理・果物・和菓子などを用意する家庭もあります。
なぜお彼岸におはぎを食べるのですか?
小豆の赤い色に、邪気や災いを遠ざける力があると考えられてきたことなどが背景にあります。
また、かつて貴重だった砂糖を使った甘いものをご先祖へ供えることで、感謝を表したともいわれています。
春のお彼岸はぼたもち、秋はおはぎですか?
そのように呼び分ける説がよく知られています。
ただし、地域や店舗によって呼び方は異なり、全国共通の絶対的な決まりではありません。
お彼岸に肉や魚を食べてもいいですか?
一般家庭では問題ありません。
精進料理では肉や魚を使いませんが、お彼岸中にすべての人が避けなければならないわけではありません。
お墓におはぎを置いて帰ってもいいですか?
持ち帰るのが基本です。
動物被害や腐敗を防ぐため、お参りが終わったら食べ物や飲み物は持ち帰りましょう。
市販のおはぎでもいいですか?
問題ありません。
手作りでなければならない決まりはありません。
お彼岸のお供えは何がいいですか?
ぼたもち・おはぎ、果物、和菓子などが一般的です。
故人が好きだった食べ物を供えてもよいでしょう。
仏壇に供えたものは食べてもいいですか?
供えたあと、家族でいただいても問題ありません。
傷みやすいものは長時間置かず、衛生面に注意しましょう。
まとめ|お彼岸の食べ物は「おはぎ・ぼたもち」が代表的
お彼岸の食べ物についてまとめると、
- 代表的な食べ物はぼたもち・おはぎ
- 春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」と呼び分ける説がある
- 名前は牡丹と萩に由来するという説がある
- 小豆の赤には邪気を遠ざける意味があると考えられてきた
- 果物や和菓子、精進料理なども用意される
- 故人が好きだった食べ物を供えてもよい
- お彼岸に肉や魚を食べることは禁止されていない
- お墓に供えた食べ物は持ち帰るのが基本
- 仏壇のお供えは傷む前に下げる
- お供え物や呼び方には地域・家庭による違いがある
2027年のお彼岸は、
春彼岸:3月18日〜3月24日
秋彼岸:9月20日〜9月26日
です。
お彼岸の食べ物には、細かな全国共通ルールがあるわけではありません。
ご先祖や故人への感謝を込めて、自分たちの家庭に合った形でお供えや食事を用意すれば十分です。
