年末年始の休暇が終わり、お正月の余韻が残る中で、私たちは「仕事始め」を迎えます。
では、「仕事始め」と「仕事初め」とはどう違うのでしょうか?
また、2024年における「仕事始め」はいつから始まるのでしょうか?
この記事では、「仕事始め」の意味や、それを別の言葉でどう表現できるかについて、明確に説明していきます。
年始の業務再開に関する疑問に答え、新しい一年のスタートに向けた準備をしましょう。
「仕事始め」「仕事初め」の違いは意味
「仕事始め」と「仕事初め」はどちらも「しごとはじめ」と読みますが、意味には微妙な違いがあります。
パソコンやスマートフォンで漢字を変換する際に「仕事初め」と表示されることがありますが、一般的には「仕事始め」という表現が正しいです。
「初め」という言葉は何かが「最初に」行われることを意味します。
一方、「始め」は何かが「始まる」ことを意味します。
「仕事初め」という表現は、新入社員が初めて仕事をする日と解釈できるかもしれませんが、実際にはそのような言葉は辞書にもなく、正式な用語ではありません。
一方で、年の初めに仕事を始めるという理由で「初め」と誤解されることがありますが、これも誤った表現です。
「仕事始め」は、一度区切りをつけた後、新たに仕事を再開することを意味しています。
「仕事始め」の意味と2024年の日程
「仕事始め」とは、「しごとはじめ」と読み、新年における仕事や業務の再開日、またはその年の最初の業務日を指します。
2024年における「仕事始め」はいつからでしょうか?
特に、官公庁では12月29日から1月3日までを休日としていますので、仕事始めは1月4日になります。
もし1月4日が週末にあたる場合、仕事始めはその次の月曜日、つまり5日や6日になります。
官公庁では「仕事始め」の代わりに「御用始め」という言葉も使われますが、その詳細は後述します。
民間企業においては、年末年始の休日は企業ごとに異なりますが、多くの場合、官公庁の休日スケジュールに準じることが多いです。
したがって、2024年の「仕事始め」は1月4日(木曜日)となることが予想されます。
「仕事始め」の別の呼び方とその意味
異なる職業では、「仕事始め」に対して独自の呼び方が存在します。
御用始め(ごようはじめ)
公務に従事する人、特に官公庁の職員は、新年の業務開始を「御用始め」と呼びます。
この用語は、江戸時代の幕府や藩の用命、宮中や官庁の公務を指す「御用」に由来しています。
大発会(だいはっかい)
証券取引所では、新年の業務開始日を「大発会」と称します。
この言葉は、証券取引所における新年最初の取引日、つまりその年の取引開始日を指します。
出初式(でぞめしき)
消防署では、新年の業務開始を「出初式」と呼びます。
消防署は年中無休ですが、毎年1月6日に行われる「出初式」は、その年最初の消防演習を意味します。
「出初」は「初めて出る」という意味を持ち、この式では消防士や消防団が機材や技術を披露し、地域住民に安心感を与えるとともに、火災予防の意識を高める目的があります。
仕事始めの挨拶
新年になり、最初に出勤する際や取引先との初顔合わせの時には、相手の状況に応じて適切な挨拶を選ぶことが重要です。
忙しい場面や仕事を急ぐ必要がある場合には、簡潔な挨拶「あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」で終えることが適切です。
また、相手が喪中の場合を考慮して、「本年もよろしくお願いいたします」という挨拶に留めることもあります。
時間に余裕がある場面では、以下のように挨拶を拡張し、より丁寧に対応すると良いでしょう。
上司へ
「あけましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になり、ありがとうございました。今年もご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。」
同僚へ
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。お互い頑張りましょう。」
取引先へ
「あけましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になり、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
これらの挨拶は、ビジネスシーンにおける関係性を保ちながら、新年の始まりを礼儀正しく迎えるための方法です。
まとめ
新年に迎える「仕事始め」の日の意味について理解が深まったと思います。
「仕事初め」という言葉が漢字変換で表示されることがありますが、これは誤解を招きやすい表現です。
実際には、年末に一度業務を終え、新年に業務を再開する日が「仕事始め」です。
この正しい理解を持つことで、新年の業務開始をスムーズに行うことができます。
また、ビジネスコミュニケーションにおいても、正確な言葉遣いは重要な要素となります。