スマートフォンの通信技術は急速に進化しています。
その中で、4Gと5Gは現在広く利用されている主なモバイルネットワーク技術です。
それぞれの違いを以下にまとめます。
速度
4Gの速度
理論上の最大速度は約100Mbps(ダウンロード)から1Gbps(高速通信環境で)。
一般的な使用状況では、数十Mbpsから数百Mbpsの速度が出ます。
5Gの速度
理論上の最大速度は10Gbps以上。
一般的な使用状況でも1Gbps以上の速度が期待できる。
レイテンシー(遅延)
4Gのレイテンシー
レイテンシーは約50ミリ秒。
リアルタイム性が要求されるアプリケーション(オンラインゲームやビデオ通話など)では遅延を感じることがある。
5Gのレイテンシー
レイテンシーは1ミリ秒以下。
リアルタイム性が高く、ほとんど遅延を感じない。
接続デバイス数
4Gの接続デバイス数
1平方キロメートルあたり約10万デバイスを接続可能。
高密度な接続が必要な場面では限界がある。
5Gの接続デバイス数
1平方キロメートルあたり約100万デバイスを接続可能。
IoT(Internet of Things)デバイスの普及を支える高密度な接続が可能。
周波数帯
4Gの周波数帯
主に700MHzから2600MHzの周波数帯を使用。
カバー範囲が広く、屋内の通過性も比較的良い。
5Gの周波数帯
3種類の周波数帯を使用(低帯域、中帯域、高帯域)。
低帯域:700MHzから900MHz(カバー範囲が広い)。
中帯域:2.5GHzから4.2GHz(バランスの良いカバー範囲と速度)。
高帯域(ミリ波):24GHzから40GHz(非常に高速だがカバー範囲は狭い)。
用途
4Gの用途
日常的なインターネット利用、ストリーミング、SNS、ビデオ通話など。
5Gの用途
高速通信を必要とする用途(VR/AR、8Kビデオストリーミング、クラウドゲーム)。
産業用途(自動運転車、スマートシティ、遠隔医療)。
まとめ
以下に、4Gと5Gの違いを表にまとめました。
項目 | 4G | 5G |
---|---|---|
速度 | 最大100Mbps〜1Gbps | 最大10Gbps以上 |
レイテンシー | 約50ミリ秒 | 1ミリ秒以下 |
接続デバイス数 | 約10万デバイス/平方キロメートル | 約100万デバイス/平方キロメートル |
周波数帯 | 700MHz〜2600MHz | 低帯域(700MHz〜900MHz)、中帯域(2.5GHz〜4.2GHz)、高帯域(24GHz〜40GHz) |
用途 | 日常的なインターネット利用 | 高速通信、産業用途 |
4Gと5Gの主な違いは速度、レイテンシー、接続可能デバイス数、周波数帯、そして用途にあります。
5Gは、より高速で低遅延の通信を可能にし、多くのデバイスを同時に接続できるため、新しい技術やサービスの発展を支える基盤となります。