6月21日前後になると「夏至」という言葉をよく聞きますよね。
一年で一番昼が長い日って言われてるけど、なんでそうなるのか疑問に思ったことありませんか?
実は、地球の意外な仕組みが隠されていたんです。
夏至とは?基本的な概要
夏至は、北半球で一年のうち最も昼の時間が長くなる日のことです。
2025年の夏至は6月21日でした。
この日は朝4時25分頃に日の出を迎え、夜7時頃まで明るいんですよね。
でも、なぜこんなに昼が長くなるのでしょうか?
その秘密は、私たちが住んでいる地球の「ちょっとした傾き」にあったんです。
なぜ夏至は一年で一番日が長いのか?主な理由
理由1:地球は実は「傾いて」回っている
地球儀を思い浮かべてみてください。
あの軸が真っ直ぐじゃなくて、少し斜めになってるの見たことありませんか?実は地球も同じなんです。
地球は太陽の周りを回りながら、約23.4度傾いて自転しています。
これって、コマが回る時に少し傾いてる感じと似てるんですよね。
この傾きがあるおかげで、季節ができるんです。
理由2:傾いた地球の「北側」が太陽を向く時期
夏至の時期は、地球の傾きによって北半球(日本がある側)が太陽の方を向いています。
想像してみてください。
懐中電灯を地球儀に当てて、北側が光の方を向いてる状態です。
そうすると、北半球により多くの太陽の光が当たるようになります。
だから昼の時間が長くなるんですね。
理由3:太陽の通り道が一番高くなる
夏至の日は、太陽が空の一番高いところを通ります。
朝早くから夜遅くまで、太陽が見えている時間が最も長くなるんです。
東京では約14時間35分も昼が続きます。
冬至と比べると、なんと5時間も長いんですよ。
【豆知識】なぜ夏至なのに一番暑くないの?
「一番日が長いなら、一番暑い日でもいいのに」って思いませんか?
でも実際は、一番暑いのは7月や8月ですよね。
これには面白い理由があります。
地面や海は、太陽の熱をため込むのに時間がかかるんです。
お風呂を沸かす時と同じで、火をつけてもすぐにはお湯にならないですよね。
地球も同じで、夏至で一番太陽の光を受けても、地面や海水が温まるまでに1〜2ヶ月かかります。
だから一番暑いのは夏至より後になるんです。
世界各国ではどうなの?
北欧の白夜現象
北極に近いノルウェーやフィンランドでは、夏至の頃に「白夜」という現象が起こります。
なんと24時間太陽が沈まないんです。
夜中の12時でも明るいなんて、不思議ですよね。
南半球は真逆
オーストラリアやチリなど南半球では、6月21日は逆に一年で一番昼が短い日(冬至)になります。
地球の反対側だから、季節も逆なんですね。
赤道付近はほとんど変わらず
インドネシアやブラジルなど赤道に近い国では、一年中昼と夜の長さがほとんど変わりません。
だいたい12時間ずつなんです。
関連する面白い豆知識
豆知識1:日本各地の日照時間の違い
同じ日本でも、場所によって昼の長さが違います。
- 札幌:約15時間23分
- 東京:約14時間35分
- 那覇:約13時間45分
北に行くほど昼が長くなるんですね。
札幌と那覇では、なんと1時間半も違うんです。
豆知識2:夏至の日の太陽の高さ
夏至の日の正午、太陽はどのくらい高いところにあると思いますか?
東京では約78度。
これは、ほぼ真上に近い角度です。
冬至の約31度と比べると、47度も高いんです。
だから影がとても短くなるんですよね。
豆知識3:世界の夏至祭り
世界各地では夏至を祝うお祭りがあります。
- イギリス:ストーンヘンジで日の出を見る古代の儀式
- スウェーデン:ミッドサマーという国民的お祭り
- ロシア:白夜祭で一晩中お祭り騒ぎ
日本でも伊勢神宮の二見興玉神社で「夏至祭」が行われているんですよ。
まとめ
夏至が一年で一番日が長い理由は、地球の23.4度の傾きにありました。
この傾きのおかげで、北半球が太陽の方を向く時期に昼が長くなるんですね。
意外だったのは、一番暑い日じゃないこと。
地面や海が温まるのに時間がかかるから、本当に暑くなるのは夏至から1〜2ヶ月後なんです。
今度夏至の日には、空を見上げて「あ、今日は地球が一番太陽の方を向いてる日なんだ」って思い出してみてください。
何気ない毎日も、ちょっと特別に感じられるかもしれませんね。