春分の日と秋分の日は、どちらも昼と夜の長さがほぼ同じになる季節の節目です。
ただし、国民の祝日として定められている趣旨には大きな違いがあります。
春分の日は、
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日
秋分の日は、
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日
です。
一方で、
- 昼と夜の長さがほぼ同じになる
- 太陽がほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈む
- お彼岸の中日にあたる
- 毎年の日付が固定されていない
など、多くの共通点もあります。
2027年は、
春分の日:3月21日(日)
秋分の日:9月23日(木)
です。
この記事では、春分の日と秋分の日の違い・共通点、日付の決まり方、お彼岸との関係までわかりやすく比較します。
春分の日と秋分の日の違いを一覧で比較
まずは、主な違いを表で見てみましょう。
| 比較項目 | 春分の日 | 秋分の日 |
|---|---|---|
| 時期 | 3月 | 9月 |
| 2027年 | 3月21日(日) | 9月23日(木) |
| 祝日の趣旨 | 自然をたたえ、生物をいつくしむ | 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ |
| 天文学上 | 春分日 | 秋分日 |
| 太陽の黄経 | 0度 | 180度 |
| お彼岸 | 春彼岸の中日 | 秋彼岸の中日 |
| その後 | 昼が長くなる時期へ | 夜が長くなる時期へ |
どちらも季節の大きな節目ですが、祝日の意味は同じではありません。
春分の日とは?
春分の日は、国民の祝日に関する法律で、
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
日と定められています。
2027年の春分の日は3月21日(日)です。
天文学では、太陽が天球上の春分点を通過する瞬間を含む日を春分日とします。
2027年の春分は、国立天文台の暦要項では3月21日です。
春分を過ぎると、北半球では次第に昼の時間が夜より長くなっていきます。
秋分の日とは?
秋分の日は、国民の祝日に関する法律で、
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」
日と定められています。
2027年の秋分の日は9月23日(木)です。
天文学では、太陽が天球上の秋分点を通過する瞬間を含む日を秋分日とします。
2027年の秋分は、国立天文台の暦要項では9月23日です。
秋分を過ぎると、北半球では次第に夜の時間が昼より長くなっていきます。
春分の日と秋分の日の主な違い
春分の日と秋分の日には、いくつか明確な違いがあります。
祝日としての意味が違う
最もわかりやすい違いは、法律で定められた祝日の趣旨です。
春分の日
春分の日は、
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
日です。
春の訪れや自然、生き物への慈しみを意識する趣旨があります。
秋分の日
秋分の日は、
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」
日です。
先祖供養や、亡くなった人々を偲ぶ意味が強く表れています。
どちらも1948年に制定された「国民の祝日に関する法律」によって国民の祝日となりました。
季節が正反対
春分と秋分は、1年の中でほぼ半年離れています。
| 項目 | 春分 | 秋分 |
|---|---|---|
| 季節 | 春 | 秋 |
| これから | 昼が長くなる | 夜が長くなる |
| 次の大きな節目 | 夏至 | 冬至 |
春分は冬から春へ向かう節目、秋分は夏から秋へ向かう節目です。
太陽が天の赤道を横切る方向が違う
天文学的には、春分と秋分では太陽が天の赤道を横切る方向が異なります。
春分
春分では、太陽が天の赤道を南側から北側へ横切ります。
太陽の黄経は0度です。
秋分
秋分では、太陽が天の赤道を北側から南側へ横切ります。
太陽の黄経は180度です。
つまり、地球が太陽の周囲を公転する中で、ほぼ反対側にある季節の節目と考えるとわかりやすいでしょう。
春分の日と秋分の日の共通点
違いがある一方で、共通点も多くあります。
昼と夜の長さがほぼ同じ
春分・秋分では、昼と夜の長さがほぼ同じになります。
ただし、
ぴったり12時間ずつになるわけではありません。
日の出・日の入りの定義や、大気による光の屈折などの影響で、実際には昼の方が少し長くなります。
太陽がほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈む
春分・秋分のころは、太陽がほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈みます。
この「西」という方向が、お彼岸の習慣とも深く関係しています。
どちらもお彼岸の中日
春分の日は春彼岸、秋分の日は秋彼岸の中日(ちゅうにち)です。
| 種類 | 中日 | 期間 |
|---|---|---|
| 春彼岸 | 春分の日 | 中日の前後3日を含む7日間 |
| 秋彼岸 | 秋分の日 | 中日の前後3日を含む7日間 |
日付が固定されていない
春分の日・秋分の日は、毎年同じ日ではありません。
一般に、
- 春分の日:3月20日または21日ごろ
- 秋分の日:9月22日または23日ごろ
になります。
法律に「3月20日」「9月23日」と固定されているわけではなく、それぞれ春分日・秋分日と定められています。
春分の日・秋分の日はどうやって決まる?
春分の日・秋分の日は、天文学上の春分・秋分をもとに決まります。
春分
太陽が春分点を通過する瞬間を含む日が春分日です。
秋分
太陽が秋分点を通過する瞬間を含む日が秋分日です。
国立天文台が翌年の暦要項を発表し、その中で春分日・秋分日が公表されます。
2027年は、
- 春分:3月21日
- 秋分:9月23日
です。
なぜ春分の日・秋分の日は毎年変わるの?
地球が太陽の周りを1周する時間は、ちょうど365日ではありません。
約365.24日かかるため、暦との間に少しずつずれが生じます。
そのずれを、
- うるう年
- 暦の調整
などで補正しているため、春分・秋分の瞬間が日本時間のどの日に入るかは年によって変わります。
その結果、春分の日・秋分の日も毎年必ず同じ日にはなりません。
2027年の春分の日・秋分の日はいつ?
2027年は次のとおりです。
| 祝日 | 日付 | 曜日 |
|---|---|---|
| 春分の日 | 3月21日 | 日曜日 |
| 秋分の日 | 9月23日 | 木曜日 |
2027年の春分の日は3連休
2027年3月21日は日曜日です。
春分の日が日曜日に重なるため、翌日の3月22日(月)が振替休日になります。
そのため、
- 3月20日(土)
- 3月21日(日・春分の日)
- 3月22日(月・振替休日)
の3連休になります。
2027年の秋分の日は木曜日
2027年9月23日は木曜日です。
また、敬老の日は9月20日(月)です。
2026年のように、敬老の日と秋分の日の間に「国民の休日」が入って5連休になる年ではありません。
そのため2027年は、
9月18日(土)〜20日(月)の3連休
と、
9月23日(木・秋分の日)
が別々にあります。
春分の日・秋分の日とお彼岸の関係
春分の日・秋分の日は、それぞれ春彼岸・秋彼岸の中日です。
お彼岸は、
春分・秋分の日の前3日+当日+後3日=7日間
となります。
2027年の春彼岸
2027年の春彼岸は、
- 彼岸入り:3月18日(木)
- 中日・春分の日:3月21日(日)
- 彼岸明け:3月24日(水)
です。
2027年の秋彼岸
2027年の秋彼岸は、
- 彼岸入り:9月20日(月)
- 中日・秋分の日:9月23日(木)
- 彼岸明け:9月26日(日)
です。
なぜ春分・秋分がお彼岸の中日なの?
春分・秋分のころは、太陽がほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈みます。
仏教では、阿弥陀如来の極楽浄土は西方にあるとされます。
そのため、真西に沈む太陽を通して西方極楽浄土を想う時期として、春分・秋分とお彼岸の習慣が結びついてきました。
ただし、
「この世とあの世が物理的に近づく日」
という意味ではありません。
春のお彼岸と秋のお彼岸は何が違う?
お墓参りや先祖供養という基本的な過ごし方は似ていますが、季節や食べ物の呼び方に違いがあります。
| 比較 | 春彼岸 | 秋彼岸 |
|---|---|---|
| 中日 | 春分の日 | 秋分の日 |
| 時期 | 3月 | 9月 |
| 代表的な呼び方 | ぼたもち | おはぎ |
| 名前に関係する花 | 牡丹 | 萩 |
「春はぼたもち、秋はおはぎ」と呼び分ける説がよく知られていますが、全国共通の絶対的な決まりではありません。
こちらで詳しく解説しています。
「春彼岸と秋彼岸の違いとは?時期・意味・ぼたもちとおはぎを比較」
春分の日と秋分の日はいつから祝日?
現在の春分の日・秋分の日は、1948年に制定された「国民の祝日に関する法律」によって国民の祝日となりました。
戦前には、
- 春:春季皇霊祭
- 秋:秋季皇霊祭
という皇室祭祀の日がありました。
戦後、新しい祝日法によって現在の春分の日・秋分の日が設けられています。
「昼と夜が同じ長さ」は正確には違う?
「春分・秋分は昼と夜が同じ」とよく説明されますが、厳密にはほぼ同じです。
理由には、
日の出・日の入りの定義
日の出は太陽の上端が地平線から現れた時刻、日の入りは太陽の上端が地平線に隠れた時刻として扱われます。
大気による光の屈折
地球の大気によって太陽の光が曲がるため、実際の位置より少し高く見えます。
そのため、春分・秋分当日の昼は、夜より少し長くなります。
春分と秋分、太陽は本当に真東・真西?
一般的には、
「春分・秋分のころは太陽が真東から昇り、真西に沈む」
と説明されます。
ただし、実際に観測する日の出・日の入りの位置には、
- 大気
- 地形
- 観測地点
などの影響があります。
そのため、一般向けには、
「ほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈む」
と理解するとよいでしょう。
2026年の春分の日・秋分の日はいつだった?
前年の日程を探している人向けに、2026年の日程も残しておきます。
2026年は、
- 春分の日:3月20日(金)
- 秋分の日:9月23日(水)
でした。
2026年の秋は、敬老の日や祝日法による休日とつながり、9月19日〜23日の5連休となりました。
現在の日程を調べている場合は、2027年の日程を確認してください。
春分の日と秋分の日に関するよくある質問
春分の日と秋分の日の一番大きな違いは?
国民の祝日としての趣旨です。
春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日です。
2027年の春分の日はいつですか?
2027年3月21日(日)です。
翌3月22日(月)は振替休日です。
2027年の秋分の日はいつですか?
2027年9月23日(木)です。
春分の日と秋分の日は毎年同じ日ですか?
いいえ。
天文学上の春分日・秋分日をもとに決まるため、年によって日付が変わります。
春分・秋分は昼と夜が12時間ずつですか?
厳密には違います。
大気の屈折や日の出・日の入りの定義などにより、実際には昼の方が少し長くなります。
なぜ春分・秋分がお彼岸なのですか?
太陽がほぼ真西に沈むことと、仏教で西方に極楽浄土があるとする考え方が結びついたとされています。
春分の日は春彼岸の中日ですか?
はい。
春分の日が春彼岸の中日、秋分の日が秋彼岸の中日です。
2027年の春分の日は何連休ですか?
3月20日(土)〜22日(月)の3連休です。
2027年の秋分の日はシルバーウィークですか?
2026年のような5連休にはなりません。
2027年は敬老の日が9月20日(月)、秋分の日が9月23日(木)で、その間に祝日法による休日は発生しません。
まとめ|春分の日と秋分の日は祝日の趣旨が大きく違う
春分の日と秋分の日の違いをまとめると、
- 春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日
- 秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日
- 2027年の春分の日は3月21日(日)
- 2027年の秋分の日は9月23日(木)
- 春分の日の翌3月22日は振替休日
- 春分・秋分とも昼と夜の長さがほぼ同じ
- 太陽がほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈む
- 春分の日は春彼岸、秋分の日は秋彼岸の中日
- 日付は毎年固定ではなく、天文学的な計算をもとに決まる
- 2027年の秋は2026年のような5連休にはならない
春分の日と秋分の日は、天文学的にはよく似た季節の節目ですが、国民の祝日として定められている意味には明確な違いがあります。
お彼岸との関係も含めて理解すると、春分・秋分が日本の暦や行事の中で重要な節目になっている理由がわかりやすくなります。

