「その意見は的を得ているね」って言ったら、「『的を射る』でしょ!」って訂正されたことありませんか?
でも、「的を得る」って本当に間違いなんでしょうか?
実は、この論争には意外すぎる真実が隠されていたんです!
今日は、この長年の謎に決着をつけてみましょう!
「的を得る」と「的を射る」の違いとは?意味を整理
まず、それぞれの意味を整理しておきましょう。
「的を射る」の意味
「的を射る」とは、弓矢で的に命中させることから転じて、物事の要点を正確に捉えるという意味で使われます。
- 比喩のイメージが分かりやすい
- 論理的に「正しそう」に感じられる
という点から、近年よく使われる表現です。
「的を得る」の意味
一方、「的を得る」は、要点をつかみ取る・理解するという意味で使われてきた表現です。
「得る」は「手に入れる」「理解する」という意味を持つため、抽象的ではあるものの、日本語として不自然ではありません。
実際、どちらも「要点を正確に捉える」という意味で使われています。
結論|「的を得る」「的を射る」はどちらも正しい
結論から言うと、「的を得る」「的を射る」はどちらも正しい日本語です。
「的を得る=誤用」「的を射るだけが正しい」と言われることがありますが、これは 後から生まれた誤解 にすぎません。
「的を得る」は誤用ではない?歴史的な根拠
「的を得る」は江戸時代から使われている
実は「的を得る」は、江戸時代の文献にも登場する歴史ある表現です。
古い文章を調べると、「的を得る」という言い回しが自然に使われている例が多数見つかります。
つまり、「的を得る」は 昔から使われてきた正統な日本語なのです。
なぜ「間違い」と言われるようになったのか
では、なぜ「的を得る=間違い」という説が広まったのでしょうか。
その背景には、昭和後期〜平成初期の言語論争があります。
- 弓矢のイメージ的に「射る」が正しい
- 「得る」は論理的におかしいのでは
- 「正鵠を射る」という表現との整合性
こうした理屈先行の意見が広まり、本来の歴史的事実が見落とされてしまったのです。
辞書ではどう扱われている?【最新の見解】
現代の主要な国語辞典では、次のように扱われています。
- 広辞苑:両方を正しい表現として掲載
- 大辞林:「的を得る」も正当な用法として認める
- 新明解国語辞典:「的を射る」を推奨しつつ「的を得る」も併記
つまり現在では、どちらか一方を誤用とする考え方は主流ではありません。
どっちを使えばいい?現代での使い分け
年代による認識の違い
- 50代以上:
「的を得る」に違和感がない世代 - 30〜40代:
誤用説を教わり「的を射る」を意識する傾向 - 20代以下:
どちらもあまり気にしない
場面別のおすすめ表現
- 文章・公的な場:
→ 「的を射る」が無難 - 年配の相手との会話:
→ 「的を得る」でも問題なし - 日常会話:
→ どちらでもOK
「正鵠を得る」という第三の選択肢
迷ったときの“奥の手”として、
「正鵠(せいこく)を得る」という表現もあります。
「正鵠」とは弓の的の中心のこと。
古くから使われている由緒ある表現なので、言葉に厳しい場面でも安心して使えます。
【まとめ】「的を得る」「的を射る」問題の結論
- 「的を得る」「的を射る」はどちらも正しい
- 「誤用説」は後世の推測によるもの
- 辞書も両方を認めている
- 場面に応じて使い分ければOK
言葉は時代とともに変わるもの。
「どちらが絶対正しいか」より、「どう使えば伝わるか」が大切です。
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