海水がしょっぱいって、なんで?地球46億年の驚きの秘密 | 雑学VOD(ざつがくぼっど)
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海水がしょっぱいって、なんで?地球46億年の驚きの秘密

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海で泳いでいるときに、うっかり海水を飲んでしまって「うわ、しょっぱい!」って思ったことありませんか?

でも考えてみると、なんで海の水ってあんなにしょっぱいんでしょう?

実は、この塩分には地球が誕生してから46億年という壮大な時間をかけて作り上げた、驚くべき地球の歴史が詰まっていたんです。

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海水とは?基本的な概要

海水は、地球の表面積の約71%を占める塩水です。

平均的な塩分濃度は約3.5%で、これは1リットルの海水に約35gの塩が溶けている計算になります。

主成分は塩化ナトリウム(食塩)ですが、マグネシウムやカルシウムなど、実に80種類以上のミネラルが含まれているんです。

この塩分濃度は、海によって微妙に違いがあります。

地中海は約3.8%と濃く、バルト海は約0.8%と薄いなど、地域によって特色があるんですよね。

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なぜ海水はしょっぱいのか?主な理由

理由1:岩石からの長年の溶け出し

海水の塩分の起源は、主に陸地の岩石にあります。

雨が降ると、雨水は弱い酸性になって、岩石に含まれるナトリウムやクロールなどのミネラルを少しずつ溶かし出すんです。

この溶けたミネラルが川を通じて海に運ばれ、46億年という途方もない時間をかけて蓄積されてきました。

毎年わずかずつでも、これだけ長い期間続けば、現在のような塩分濃度になるんですね。

まさに「継続は力なり」の壮大な実例です。

理由2:海底火山からの供給

海の底では、火山活動によってもミネラルが供給されています。

海底火山や熱水噴出孔から、マグマに含まれていた様々なミネラルが海水中に放出されているんです。

特に中央海嶺と呼ばれる海底山脈では、常に新しい海底が作られており、そこから大量のミネラルが海水に溶け込んでいます。

地球内部からの贈り物とも言えるでしょう。

理由3:水の蒸発による濃縮効果

海水は常に蒸発していますが、蒸発するのは水分だけで、塩分は海に残されます。

この蒸発と濃縮のサイクルが何億年も続くことで、海の塩分濃度は徐々に高くなってきたんです。

ただし、現在は雨として水分が補給されるため、塩分濃度はほぼ一定に保たれています。

地球の水循環システムが絶妙なバランスを保っているんですね。

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世界各国の海ではどうなの?

世界の海の塩分濃度は、その地域の気候や地形によって大きく異なります。

死海は塩分濃度が約30%もあり、人が浮いてしまうほど。

これは、周囲が砂漠で蒸発が激しく、しかも海につながっていない内陸の湖だからなんです。

紅海も塩分濃度が高く約4.0%。

砂漠気候で蒸発が多いことが原因です。

逆に、ノルウェー近海やアラスカ沖は、氷河からの淡水が大量に流れ込むため、塩分濃度が低くなっています。

面白いのは日本周辺の海。

黒潮は比較的塩分濃度が高く、親潮は低いんです。

この違いが、魚の種類や海の色にも影響を与えているんですよね。

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関連する面白い豆知識

豆知識1:なぜ魚は海水を飲んでも平気?

魚が海水を飲んでも塩分で体調を崩さないのは、特別な器官があるからなんです。

エラから余分な塩分を排出する機能があり、体内の塩分濃度を調整しているんです。

逆に、淡水魚を海水に入れると、体内の水分が外に出てしまって死んでしまいます。

魚にとって、住んでいる環境の塩分濃度はとても重要なんですね。

豆知識2:人間の体液も海水に似ている

実は、人間の血液や体液の塩分濃度は約0.9%で、海水を薄めたような組成になっています。

これは、生命が海で誕生したことの証拠の一つとされているんです。

私たちの体の中には、太古の海が流れているとも言えるでしょう。

なんだかロマンチックですよね。

豆知識3:塩分がないと困ること

もし海に塩分がなかったら、地球の気候は今とは全く違ったものになっていたでしょう。

塩分があることで海水の密度が変わり、海流が生まれます。

この海流が地球全体の熱を運んで、現在の温暖な気候を作り出しているんです。

また、塩分は海水の凍る温度を下げる効果もあります。

純水は0度で凍りますが、海水は約-2度まで凍りません。

これも地球の気候安定化に重要な役割を果たしているんですね。

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まとめ

海水がしょっぱいのは、地球が46億年という長い時間をかけて作り上げた自然の産物だったんですね。

岩石からの溶け出し、海底火山からの供給、そして蒸発による濃縮。

これらすべてが組み合わさって、現在の海ができています。

今度海に行ったときは、その塩分に込められた地球の長い歴史を思い出してみませんか?

一口の海水の中に、地球の壮大な物語が詰まっていると思うと、海がもっと神秘的に感じられるはずです。

そして、この美しい海を大切に守っていくことの重要性も、改めて実感できるかもしれませんね。

この記事を書いた人
椎名しおり(雑学研究員)

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