カレンダーを見てみてください。月曜日から日曜日まで、きっちり7日で1週間になってますよね。
でも、ふと疑問に思いませんか?
「なんで7日なんだろう?8日でも10日でもよかったんじゃない?」って。
実は、この7日っていう数字には、すごく深い理由があったんです。
今回は、その謎を一緒に解き明かしていきましょう!
1週間が7日になった3つの理由
理由1:月の満ち欠けが約7日ごとに変わるから
一番有力な理由は、お月さまの形が変わるサイクルなんです。
夜空を見上げてみてください。
新月(真っ暗)→半月(弓型)→満月(まん丸)→半月(逆向き)→新月という風に、月の形が約29日で一周しますよね。
この29日を4つに分けると、だいたい7日ちょっとになるんです。
古代の人たちは、この月の形の変化を見て「7日ごとに区切ると便利だな」って気づいたんですね。
特に古代バビロニア(今のイラクあたり)の人たちは、新月から数えて7日目、14日目、21日目、28日目を特別な日にしていました。
月の形を見れば「あ、今週の何日目だ」って分かるので、とっても便利だったんです。
理由2:7つの星(惑星)があったから
古代の人たちが夜空を見上げて発見した、動く星が7つありました。
太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星です。
他の星は動かないのに、この7つだけは毎日位置が変わって見えるので「特別な星だ!」って思われていたんです。
古代バビロニアの人たちは「この7つの星が、1日ずつ順番に地球を支配してるんだ」って考えました。
そこで、7つの星に合わせて1週間も7日にしたんですね。
ちなみに、今の曜日の名前(日曜日、月曜日、火曜日…)も、この7つの星の名前からきているんですよ。
理由3:旧約聖書の天地創造のお話
キリスト教やユダヤ教の聖書には、こんなお話があります。
「神様が6日間で世界を作って、7日目に休んだ」というものです。
このお話が広まることで「1週間は7日で、7日目は休みの日」っていう考え方が世界中に定着しました。
ただし、これは1週間が7日になった後に広まったお話なので、もともとの理由というよりは「7日制が続く理由」になったんですね。
なぜ8日や10日じゃダメだったの?
「でも、8日とか10日の方が計算しやすそうなのに、なんで7日が選ばれたの?」って思いますよね。
実は、他の数字も試されたことがあるんです。
古代ローマでは、最初は8日制でした。農民は7日働いて、8日目に町に出て市場でお買い物をしていたんです。
でも、月の満ち欠けとズレちゃうので、だんだん7日制に変わっていきました。
フランス革命のときには「10日制にしよう!」って試したこともあります。
でも、月の満ち欠けと全然合わないし、慣れ親しんだ7日制の方が便利だったので、結局元に戻りました。
つまり、7日っていうのは「月の満ち欠けにピッタリ合う、ちょうどいい数字」だったんですね。
世界各国ではどうなの?
実は、世界中のほとんどの国で1週間は7日です。
これって、すごいことですよね。言葉も文化も違うのに、時間の数え方は同じなんです。
ただし、週の始まりは国によって違います。
日本やアメリカでは日曜日から始まりますが、ヨーロッパの多くの国では月曜日から始まります。
でも、7日っていうのはどこでも一緒なんです。
古代中国では、1か月を10日ずつ3つに分ける「旬」っていう制度もありました。
でも、現代では中国でも7日制を使っています。
関連する面白い豆知識
豆知識1:「週」っていう漢字の意味
「週」っていう漢字、よく見ると「しんにょう」に「周」って書いてありますよね。
これは「ぐるっと一周する」っていう意味なんです。
7日経つと、また同じ曜日に戻ってくる。だから「週」なんですね。
豆知識2:なぜ土日が休みになったの?
ユダヤ教では土曜日が安息日(お休みの日)でした。
キリスト教では日曜日が安息日になりました。
そして近代になって「両方とも休みにしちゃおう!」ってなったのが、今の土日休みの始まりなんです。
豆知識3:月曜日が憂鬱な理由
「ブルーマンデー」って言葉がありますよね。
月曜日が憂鬱に感じるのは、実は7日制と関係があります。
2日間休んだ後にまた仕事や学校が始まるから、どうしても気分が下がっちゃうんです。
もし1週間が5日だったら、月曜日ももう少し楽しく感じられるかもしれませんね。
まとめ
1週間が7日の理由、なるほどって感じですよね!
簡単にまとめると、月の満ち欠けが約7日ごとに変わること、古代の人が発見した7つの特別な星があったこと、そして宗教的なお話が広まったことが主な理由でした。
そして、8日や10日も試されたけど、結局7日が一番便利だったんですね。
次にカレンダーを見るときは、「この7日っていうのは、古代の人たちが月を見上げて発見した、すごく合理的な数字なんだな」って思い出してみてください。
何千年も前の人たちの発見が、今でも私たちの生活に役立っているって、ちょっと感動的ですよね!