毎年8月になると「お盆休みだ〜!」って帰省や旅行の準備をする人、多いですよね?
でも、ちょっと待ってください!
お盆って元々は仏教の宗教行事なのに、なんで仏教徒じゃない人も含めて日本全国が休むんでしょうか?
実は、この「お盆休み」には江戸時代から続く驚きの歴史があったんです!
調べてみたら「え?そんな理由だったの?」って感動しちゃいました。
一緒にこの日本の夏の不思議を解き明かしてみませんか?
そもそもお盆って何だっけ?【基本のき】
お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏教行事で、ご先祖様の霊がこの世に帰ってくる期間とされています。
8月13日〜16日(地域によっては7月)に、迎え火を焚いてご先祖様をお迎えし、16日に送り火でお見送りするという、とても神聖な行事なんです。
でも、ここで素朴な疑問が生まれませんか?
「仏教行事なのに、なんで日本人みんなが休むの?」「キリスト教徒の人も、特に宗教を信じてない人も、みんなお盆休みを取ってるよね?」
実は、現在の「お盆休み」は宗教的なお盆とは別の、もっと深い歴史的理由があったんです!
え?お盆休みって実は江戸時代の労働制度が起源だった!【真相解明】
理由その1:江戸時代の「藪入り」という年2回だけの貴重な休み【働き方改革の原点】
江戸時代、多くの人は住み込みで年季奉公をしていました。
現代のようにお給料をもらって家から通勤するスタイルではなく、店や旗本の家などに住み込んで働いていたんです。
そんな彼らにとって、実家に帰れるのは年にたった2回だけ!
旧暦の1月16日と7月16日の「藪入り」という日だけでした。
「藪入り」というのは「奥深い田舎(藪)に入る=故郷に帰る」という意味。
この日だけは主人から暇をもらって、久しぶりに家族に会えるという、めちゃくちゃ貴重な日だったんです。
年に2回しか家族に会えないって、現代人には想像できないですよね。
でも、この「7月16日の藪入り」が現在のお盆休みの原点だったんです!
理由その2:明治時代も引き継がれた庶民の帰省文化【伝統の継承】
明治時代になって年季奉公制度は廃止されましたが、「お盆の時期に故郷に帰る」という文化は庶民の間にしっかり根付いていました。
明治政府は当初「迷信を信じるな」と言って、お盆などの伝統行事を廃止しようとしたんですが、庶民の「この時期は家族に会いたい」という気持ちは止められませんでした。
結果として、宗教的な意味合いは薄れたけれど、「夏の家族再会の時期」として定着し続けたということです。
ある意味、江戸時代の働く人たちの気持ちが現代まで受け継がれているって、すごく感動的じゃないですか?
理由その3:昭和の高度成長期で全国規模の大移動に発展【現代お盆ラッシュの誕生】
戦後の昭和時代、日本は高度経済成長期に入りました。
この時期に「集団就職」といって、地方の若者が都市部に働きに出るようになったんです。
すると、江戸時代の年季奉公と似たような状況が生まれました。
故郷を離れて働く人たちが、お盆の時期に一斉に帰省するようになったんです。
ここで現代の「お盆ラッシュ」が誕生!
新幹線や高速道路が整備されると、この大移動はさらに大規模になり、今では8月15日前後の帰省ラッシュは日本の夏の風物詩になりましたよね。
つまり、江戸時代の「藪入り」→明治時代の家族再会文化→昭和の集団就職と帰省ラッシュという、300年以上にわたる壮大な歴史の流れがあったということです!
まだあった!お盆休みの面白すぎる現代事情【追い打ち情報】
豆知識1:業種によって全然違う「お盆格差」【現代の働き方格差】
「お盆休み」って言っても、実は業種によって全然違うんです。
一般的な会社員は4〜5日の連休ですが、建設業や土木業では1〜2日だけという会社も多いんです。
なぜかというと、これらの業界は冬に雪で工事ができなくなるから、夏のうちに工事を進めなければならないから。
逆に、お盆こそ繁忙期という業界もあります。
観光業、交通機関、サービス業などは、みんなが休みの時こそ忙しくなりますよね。
つまり現代の「お盆休み」は、江戸時代の平等な「藪入り」とは違って、職業による格差が生まれているという複雑な状況になってるんです。
豆知識2:法律上は祝日じゃないのに全国が休む不思議【慣習の力】
お盆期間(8月13〜16日)って、実は法律で決められた祝日じゃないんです。
それなのに、銀行も郵便局も学校も、多くの会社も休みになります。
これ、よく考えると不思議じゃないですか?
法的根拠がないのに、なぜか全国が休むという、世界的にも珍しい現象なんです。
ちなみに2016年から8月11日が「山の日」として祝日になったので、お盆休みがさらに長くなりました。
でも、お盆そのものは今でも「慣習による休み」のままです。
江戸時代から続く庶民の力が、現代の法律を超えているということですね!
豆知識3:コロナ禍で変わったお盆休みの意味【現代の新しい課題】
2020年と2021年のコロナ禍では、「お盆の帰省自粛」が呼びかけられました。
300年以上続いてきた「お盆の家族再会」の伝統が、パンデミックによって初めて大きく制限されたんです。
オンライン帰省、リモート墓参りなど、新しい形のお盆が生まれました。
でも2022年以降、制限が緩和されると、みんな「やっぱりお盆は家族に会いたい」と言って、大規模な帰省ラッシュが復活。
これを見ると、江戸時代から続く「この時期は家族に会う」という日本人の気持ちの強さを感じますよね。
【まとめ】お盆休みの謎、スッキリ解決!
いかがでしたか?
毎年当たり前のように取っているお盆休みに、こんなに深い歴史があったなんて驚きでしたよね!
要点をまとめると
- 江戸時代の「藪入り」(年2回だけの帰省)が起源
- 宗教行事とは別に「家族再会の文化」として定着
- 昭和の高度成長期に現代の帰省ラッシュが誕生
- 現在は業種による「お盆格差」も存在
つまり、お盆休みは「仏教の宗教行事」というより「江戸時代から続く日本の家族文化」だったということです。
年に2回しか家族に会えなかった江戸時代の人たちの気持ちが、300年以上経った現代まで受け継がれているなんて、すごく感動的だと思いませんか?
今度お盆休みに帰省する時は、「これ江戸時代の藪入りから続いてる伝統なんだ」って思い出してください。
きっと、いつもより特別な気持ちで家族との時間を過ごせるはずです!
次回は「干支の大誤解」について、みんなが『干支=動物』だと思ってる常識を覆す驚きの真実を一緒に探ってみませんか?
きっと「え?そうだったの?」って新発見がありますよ!