敬老の日とは？由来や意味を解説｜なぜ9月なのか意外な理由

敬老の日は“おじいちゃんおばあちゃんを敬う日”と思われがちですが、実は“長寿を祝う日”として兵庫県の一村から始まったのがルーツなんです！

「9月の祝日といえば敬老の日。でも、なぜ9月なの？いつからあるの？」と気になったことはありませんか？
実は、意外な歴史や海外との違いが隠れているんです。

この記事でわかること

👉 3分でサクッと読めます！

敬老の日の基本情報【そもそも何？】

敬老の日は、毎年9月の第3月曜日に祝われる日本の国民の祝日です。
「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うこと」を目的として制定されています。

ただし「おじいちゃんおばあちゃんの日」というよりも、社会全体で長寿を称える日という意味合いが本来の趣旨。
現在の形になるまでには、意外な経緯がありました。

実は敬老の日の始まりは、兵庫県多可町（旧・野間谷村）の「としよりの日」なんです。
1947年、村の人々が「老人を大切にし、その知恵を借りて村づくりをしよう」と提案し、9月15日に行事がスタートしました。

この日が全国に広がり、1966年に国民の祝日「敬老の日」として制定されました。
さらに2003年から「ハッピーマンデー制度」により、現在の9月第3月曜日に変更されています。

敬老の日は日本独自の祝日ですが、海外にも「お年寄りを敬う日」が存在します。

国連「国際高齢者デー」（10月1日）
　1990年に制定された国際デーで、高齢者の権利や社会参加を促進することを目的としています。日本の敬老の日よりも「政策的・社会的」な色合いが強いのが特徴です。
中国「重陽の節句」（旧暦9月9日）
　長寿を祝う伝統行事で、菊の花を飾ったり登山をしたりする風習があります。敬老の日と同じように「長寿を寿ぐ日」として定着しています。
韓国「敬老の日（オリンナル）」
　毎年5月8日、親や年長者を敬う日。日本と違って国民の祝日ではありませんが、広く認知されています。

👉 比べてみると、日本の敬老の日は「国民全体で高齢者を祝う“祝日”」として独自の位置づけを持っていることがわかります。