台風の名前は14の国と地域が10個ずつ提案した140個の名前を順番に使い回していて、その中には「悟空」「玉兎」「てんびん座」など意外でユニークな名前がたくさん隠されています!
「台風1号の名前は『ダムレイ』って言うけど、なんでこんな名前がついてるの?」と疑問に思ったことありませんか?
実は台風の命名には、国際的で意外にもロマンチックなルールが隠されているんです。
この記事でわかること
✅台風の名前を決める驚きの国際ルール
✅日本が提案した10個の名前とその由来
✅知ったら誰かに話したくなる名前の面白エピソード
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台風命名の国際ルール【そもそも何?】
台風の名前はアジア太平洋地域の14の国と地域が協力して決めています。
各国が10個ずつ名前を提案し、合計140個の名前リストを作成。
この140個を順番に使い回すシステム。
つまり台風1号から140号まで名前があり、141号になると再び1号の名前に戻るという仕組みです。
参加国と地域
東アジア:日本・中国・韓国・北朝鮮・香港・マカオ
東南アジア:フィリピン・ベトナム・タイ・ラオス・カンボジア・マレーシア
ミクロネシア:ミクロネシア連邦・パラオ
これらの国々が「みんなで台風に名前をつけよう」と協力しているんです。
まるで国際的な命名会議ですね。
各国が提案した名前の個性【意外な由来エピソード】
日本の提案:星座シリーズ
日本が提案した10個の名前は、すべて星座名:
- テンビン(てんびん座)
- ヤギ(やぎ座)
- ウサギ(うさぎ座)
- カジキ(かじき座)
- カンムリ(かんむり座)
- クジラ(くじら座)
- コップ(コップ座)
- コンパス(コンパス座)
- トカゲ(とかげ座)
- ハト(はと座)
「コップ」という台風が来ると聞くと、なんだか親しみやすく感じますよね。
中国の提案:神話・伝説の宝庫
中国は神話や伝説から名前を選んでいます:
- 悟空(ウーコン):孫悟空から
- 玉兎(ユート):月の兎の伝説から
- 風神(フンシェン):風の神様から
- 海神(ハイシェン):海の神様から
台風悟空が来たら、なんだか筋斗雲に乗ってやってきそうです。
フィリピンの提案:植物・動物の楽園
フィリピンは身近な植物や動物の名前を提案:
- バギオ(Baguio):フィリピンの避暑地の名前
- ラグーン(Lagoon):ラグーン、入り江
- マリア(Maria):女性の名前(聖母マリア)
フィリピンの提案は温かみがありますね。
台風の名前が持つ深い意味【もっと深掘りした豆知識】
名前をつける理由【豆知識1】
そもそもなぜ台風に名前をつけるのでしょうか?
実は非常に実用的な理由があります:
- 識別の容易さ:「台風15号」より「台風カンムリ」の方が覚えやすい
- 国際的な統一:世界中で同じ名前を使用
- 歴史的記録:「台風悟空の被害」として記録に残る
特に複数の台風が同時発生した際、名前があることで混乱を防げます。
「退役」する名前もある【豆知識2】
大きな被害をもたらした台風の名前は「退役」となり、二度と使われません。
退役した代表的な名前:
- マエミ(韓国提案):2003年、韓国で甚大な被害
- ロンワン(中国提案):2006年、中国で大洪水
- ボーファ(中国提案):2012年、フィリピンで1000名以上の犠牲
これらの名前は新しい名前に置き換えられ、リストから永久除名。
台風にも「引退制度」があるんですね。
アメリカとの違い【豆知識3】
アメリカのハリケーンはアルファベット順の人名(アンナ、ボブ、クリスなど)ですが、アジアの台風は各国の文化を反映した多様な名前。
この違いは地域の文化的多様性を表していて、とても興味深いですよね。
アジアの台風リストには英語・中国語・日本語・タイ語など様々な言語が混在しています。
台風の名前をめぐる面白エピソード【似た雑学や比較】
最も短い名前と最も長い名前
最短:「カイ」(タイ提案、3文字)
最長:「ウィパー」「チャンスー」(タイ提案、4音節)
短い名前の方が覚えやすく、ニュースでも使いやすいため重宝されています。
日本で親しまれやすい名前
過去に日本に接近した台風で、名前が話題になったもの:
- 台風ハイシェン(海神):2020年、九州に甚大な被害
- 台風チャンスー:2021年、関東に接近
- 台風コロイン:2019年、関東直撃
これらの名前は、災害の記録とともに多くの人の記憶に残っています。
台風の進路がどのように予測されているかも興味深いメカニズムがあります → [台風の進路はどうやって予測される?気象庁の裏側]
また、台風が去った後の晴天についても面白い科学があるんです → [台風一過ってなぜ晴れるの?驚きの科学的理由]
まとめ【話したくなる一言】
台風の名前は、アジア太平洋地域14の国と地域が各10個ずつ提案した140個の名前を順番に使用する国際協力の産物。
日本の星座シリーズ、中国の神話シリーズ、フィリピンの自然シリーズなど、各国の文化が反映された多彩なラインナップ。
大きな被害をもたらした名前は「退役」となり、まるで台風界にも引退制度があるんです。
次回台風情報を見るとき、その名前がどの国から提案されたものか調べてみてください。
台風に込められた各国の文化に、きっと新しい発見があるはずです。
今度の台風の話題で使える一言:「台風の名前って、アジア14か国の文化が詰まってるんだよ」
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