「クラスの平均点は75点、でも中央値は80点」
このような表現を聞いて、違いがわかりますか?
子どもの成績表でよく目にする「平均点」と「中央値」は、どちらもデータの真ん中を表す値ですが、その意味は大きく異なります。
平均値と中央値の違いをシンプルに理解するポイントは3つです。
- 平均値は全員の点数の合計÷人数(例:合計750点÷10人=75点)
- 中央値は順番に並べた真ん中(例:10人なら5番目と6番目の間)
- 極端な値がある場合は大きく異なる
これらの違いについて、身近な例を用いながら詳しく解説していきます。
テストの点数での違い
あるクラスのテスト結果を例に見てみましょう。
統計値 | 計算方法 | 特徴 |
---|---|---|
平均値 | 全員の合計÷人数 | 極端な値に影響される |
中央値 | 順に並べて真ん中 | 極端な値の影響が少ない |
平均値の特徴
- 平均値の性質
- 全データを反映
- 計算が簡単
- 極端な値で大きく変わる
例:90, 85, 80, 75, 70, 65, 60, 55, 50, 20点の平均は65点
中央値の特徴
- 中央値の性質
- データを順に並べる
- 真ん中の値を見つける
- 極端な値の影響が少ない
例:上記のデータの中央値は67.5点(65と70の平均)
生活の中での例
私たちの生活で、これらの違いはどのように現れるでしょうか。
学校での成績
- 成績での使われ方
- クラスの平均点
- 学年の中央値
- 偏差値の基準
テストの点数分布を理解するには、両方の値を見ることが重要です。
社会での例
- 社会での使われ方
- 給与の平均と中央値
- 物価の変動
- アンケート結果
例えば、給与は平均値より中央値の方が実態を表すことが多いです。
まとめ
平均値は全データの合計を人数で割った値(例:合計650点÷10人=65点)で、中央値は順に並べた時の真ん中の値(例:10人なら5番目と6番目の間)です。
特に極端な値がある場合、この2つは大きく異なることがあります。
この違いを理解することで、データをより正確に解釈できるようになります。