夏休みの定番、アサガオの観察。
「がくとめしべとおしべ、どれがどれ?」「花粉はどこにあるの?」という質問をよく受けます。
実は雌しべと雄しべは、花の中で全く異なる役割を持っているのです。
雌しべと雄しべの違いをシンプルに理解するポイントは3つです。
- 雄しべは花粉を作る(例:先端の黄色い粉)
- 雌しべは種子を作る(例:受粉後に実になる)
- 形も場所も全く異なる
これらの違いについて、観察しやすいポイントを詳しく解説していきます。
形と特徴の違い
アサガオの花を正面から見てみましょう。
器官 | 位置 | 色・形 | 役割 |
---|---|---|---|
雄しべ | 中心部に5本 | 細長い棒状 | 花粉を作る |
雌しべ | 真ん中に1本 | 先が2つに分かれている | 種子を作る |
雄しべの特徴
- 雄しべの観察ポイント
- 細い棒のような形
- 先端に黄色い袋がある
- 5本ある
例えば、先端の袋(やく)を触ると、黄色い花粉が付きます。
雌しべの特徴
- 雌しべの観察ポイント
- 1本だけある
- 先が2つに分かれている
- 下部が膨らんでいる
受粉後、下部の膨らみが大きくなって実になります。
観察の方法
どうやって観察し、記録すればよいでしょうか。
スケッチのコツ
- 描き方のポイント
- 正面と横から描く
- 数を正確に数える
- 色を細かく観察する
スケッチでは、特に雌しべと雄しべの位置関係を注意して描きます。
写真での記録
- 撮影のコツ
- 朝の開花直後に撮る
- マクロモードを使う
- 様々な角度から撮る
花は午後にはしぼむので、観察は午前中がおすすめです。
まとめ
雌しべは1本で種子を作る器官(例:実になる部分)、雄しべは5本あって花粉を作る器官(例:黄色い粉の出る部分)です。
両者は花の中で協力して次世代の種子を作ります。
この違いを理解することで、植物の繁殖の仕組みをより深く理解することができます。