アリが行列を作る理由って?小さな建設チームの驚きの連携プレー | 雑学VOD(ざつがくぼっど)
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アリが行列を作る理由って?小さな建設チームの驚きの連携プレー

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公園や道ばたで、アリがゾロゾロと一列に並んで歩いているのを見たことありますよね。

まるで電車のように整然と進んでいく姿って、なんだか不思議じゃないですか

あんなに小さな生き物が、どうしてあんなにきちんと行列を作れるんでしょう。

実は、アリの行列には私たちの想像を超えた賢い仕組みが隠されていたんです。

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アリとは?基本的な概要

アリは、世界中に約1万5000種類もいる昆虫で、日本にも約300種類が住んでいるんです。

ハチの仲間で、女王アリを中心とした社会性昆虫として知られています。

普段私たちが外で見かけるアリは、すべて働きアリで、しかも全部メスなんですよ。

面白いのは、外で働いているアリは実は「おばあちゃんアリ」だということ。

若いアリは巣の中で子育てや掃除をしていて、年をとったアリが危険な外の仕事を担当しているんです。

まるで人間社会とは逆のシステムですよね。

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なぜアリは行列を作るのか?主な理由

理由1:見えない案内板「道しるべ」システム

アリが行列を作る最大の理由は、「道しるべ」を使った連携システムなんです。

最初にエサを見つけたアリが、お尻から特別なニオイ(道しるべフェロモンと呼ばれています)を地面にポンポンと付けながら巣に帰るんです。

これって、人間がハイキングで木に印を付けるのと同じような感じですね。

ただし、アリの場合は目に見えないニオイの案内板なんです。

他のアリはこのニオイを触覚で感じ取って、エサの場所まで迷わずに向かうことができるんですよ。

理由2:チームワークで効率アップ

一匹のアリがエサを発見すると、そのニオイの道を使って次々に仲間がやってきます。

そして、みんながそれぞれニオイを付けながら往復するので、だんだんと「ニオイの道」が濃くなっていくんです。

すると、さらに多くのアリがその道を使うようになって、あの長い行列が完成するわけなんですね。

まるで最初は獣道だったところが、たくさんの人が通ることで立派な道路になるのと似ていますよね。

理由3:最短ルートを自動で発見

驚くことに、アリの行列は時間が経つと自然に最短ルートに変化していくんです。

カーブの部分では内側を通った方が距離が短いので、そちらにより多くのアリが通るようになります。

すると外側のニオイは薄くなって消えてしまい、結果的に直線的な効率の良いルートができあがるんです。

これって、まさに自然界のナビゲーションシステムですよね。

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世界のアリ行列事情はどうなってる?

世界を見渡すと、アリの行列も地域によって特徴があるんです。

南米のハキリアリは、葉っぱを切って運ぶ専門の行列を作ります。

まるで緑の傘を差した小さな行進のように見えるんだそうです。

また、アフリカの軍隊アリは、なんと50万匹もの大行列を作って移動することがあります。

幅1メートル、長さ数百メートルにもなる巨大な行列で、まさに「アリの大移動」ですよね。

日本でも、種類によって行列の作り方が違います。

クロヤマアリは長い行列を作らず、個別行動が多いのに対し、トビイロシワアリは見事な一列行進を見せてくれます。

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関連する面白い豆知識

豆知識1:アリにも「渋滞」がある

人間の交通渋滞と同じように、アリの行列でも混雑が起きることがあるんです。

一度に大量のアリが同じ道を使おうとすると、やっぱり詰まってしまうんですね。

でも面白いことに、アリは自然に別ルートを探して、渋滞を解消しようとするんです。

豆知識2:行列の途中に紙を置くとどうなる?

アリの行列の真ん中に紙を置いてみると、最初はパニックになります。

でも、しばらくすると紙の周りを迂回する新しいルートを作って、また行列が復活するんです。

まるで道路工事で迂回路ができるのと同じですね。

豆知識3:アリは目より鼻が大事

アリにも目はありますが、あまり視力は良くないんです。

代わりに触覚がとても発達していて、ニオイや振動で周りの状況を把握しています。

だから行列を作るときも、目で見るのではなく「鼻で道を見つける」感じなんですね。

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まとめ

アリが行列を作る理由は、見えないニオイの案内板を使った賢いチームワークシステムでした。

一匹のアリの発見が、ニオイの道を通じて仲間全体の利益になる。

そして、自然に最も効率的なルートが完成していく。小さなアリたちの連携プレーには、本当に驚かされますよね。

今度アリの行列を見かけたら、「今、この地面に見えない高速道路が建設されているんだな」って思うと、また違った見方ができそうです。

そういえば、同じように効率的なシステムといえば、ホタルの光の仕組みも面白い連携システムがあるんですよ。

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