七五三といえば「千歳飴(ちとせあめ)」。
細長い紅白の飴を、鶴や亀の絵が描かれた袋に入れてもらうイメージがありますよね。
でも、
- なぜ細長い?
- どうして紅白?
- なぜ鶴・亀の袋に入っているの?
と聞かれると、意外と説明するのがむずかしいものです。
この記事では、千歳飴に込められた「願い」と「意味」をわかりやすく解説します。
千歳飴とは?
千歳飴は、七五三で子どもの成長をお祝いするために配られる「縁起物(えんぎもの)」です。
「千歳(ちとせ)」は、千年もの長い年月を意味します。
つまり千歳飴は、
「これからも元気に、長く生きられますように」
という願いが込められたお祝いの飴なのです。
なぜ細長い形なの?
千歳飴が細長い形なのは、
- 「長く生きる」ことを願うため
- 切れにくい形 → 縁を切らない という意味
があります。
昔から「細く長いもの」には長寿の願いが込められています。
(例:昆布、うどん、年越しそば など)
紅白なのはなぜ?
千歳飴は、
- 赤(紅) … 「魔よけ」「生命力」
- 白 … 「清らかさ」「新しい始まり」
を表します。
紅白は、日本で昔から「お祝いの色」として使われてきました。
袋に描かれた「鶴」と「亀」の意味
千歳飴の袋には、よく
- 鶴(つる)
- 亀(かめ)
が描かれています。
| 絵柄 | 意味 |
|---|---|
| 鶴 | 「千年生きる」長寿の象徴 |
| 亀 | 「万年生きる」長寿の象徴 |
つまり、
「千年も、万年も元気に育ちますように」
という願いが袋にも込められているのです。
松竹梅の柄が使われることも
| 模様 | 意味 |
|---|---|
| 松 | 一年中枯れない → 長寿 |
| 竹 | まっすぐ成長する → 成長の願い |
| 梅 | 寒さに耐えて咲く → 生命力 |
子どもの未来への願いが詰め込まれています。
千歳飴はいつ配られる?
- 神社で七五三のご祈祷を受けたとき
- 写真スタジオの撮影パックに含まれる場合
- 家族で買ってお祝いとして渡す家庭も多い
必ず神社で配られるものではありません。
よくある質問(FAQ)
Q1:食べずに保存してもいい?
OKです。ただし湿気に注意。
Q2:スーパーの千歳飴でも大丈夫?
問題ありません。大切なのは「気持ち」です。
Q3:子どもが飴を苦手な場合は?
チョコ・クッキーなど「細長いお祝いお菓子」で代用できます。
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