常磐色（ときわいろ）の意味・由来と名前に込めるイメージ

一年中美しい緑を保つ松を見て「まさに常磐色だなぁ」と感動したことはありませんか？

常磐色（ときわいろ）とは、常に変わることのない美しい緑色のことで、不変性と永遠性、そして揺るぎない美しさを象徴する日本の伝統色です。

こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか？

この記事でわかることは以下の3点です：

3分でサクッと読めます！

この記事は、日本の伝統色に興味がある方、名前の意味を知りたい方、不変性や永遠について知りたい方におすすめです。

読み終わる頃には、きっと常緑樹の不変の美しさがより深く感じられますよ。

そもそも常磐色とは？

常磐色（ときわいろ）とは、常緑樹のような常に変わらない深い緑色のことです。

ざっくり言うと、季節が変わっても決して色あせることなく、永遠に美しい緑を保ち続ける色と表現できます。

色彩学的には、緑色系の色相で、彩度は中程度、明度は低めの深く安定した緑色を指します。

RGB値では（0, 86, 63）程度の数値で表現され、見る人に安定感と永続性を感じさせる堂々とした色です。

「常磐（ときわ）」は「常に変わらない岩」という意味で、永遠に変わることのない堅固で美しいものを表現する言葉です。

この言葉を緑色に冠することで、決して変わることのない美しさ、永遠の安定を表現したのです。

松や杉などの常緑樹は、どんな季節でも美しい緑を保ち続ける不変性の象徴として古来より尊敬されてきました。

その変わらない美しさを「常磐色」と名付けることで、理想的な美しさの形を表現したのです。

常磐色は物理的な不変性だけでなく、精神的な不変性をも表現します。

どんな困難があっても変わらない信念、永続する愛情、揺るぎない美しさへの憧れが込められた色名なのです。

常磐色は多くの文学作品で「不変性」「永遠性」「精神的な強さ」の象徴として使われています。

万葉集には常緑樹を詠んだ歌が多数あり、現代文学でも「常磐色の心」「常磐色の誓い」として変わらない気持ちを描写します。

現代でも不変性と信頼性を表現する色として重用されています。

日本各地には「常磐」を冠した地名があります：

常磐色に相当する不変の緑は、世界各地で特別な意味を持ちます：

現代でも常磐色は様々な場面で活用されています。

企業の信頼性を表すロゴ、長期的な関係を象徴するデザイン、安定感のあるインテリア、さらには現代アートまで、信頼性と永続性を表現する色として欠かせない存在です。

結婚式で常磐色の話題を出すと、「常磐色って永遠に変わらない美しさを表現した日本の理想的な色なんですよ」と話せば、永続的な愛への理解と日本文化への深い愛情を示せること間違いなしです！

常磐色と混同されやすい緑系の色を比較してみましょう：

色名	特徴	由来・イメージ	使い分け
常磐色	不変の深い緑	常緑樹・不変・永遠・信念	不変性・信頼性を表現
緑色	基本的な緑	自然・生命力・安らぎ	自然・生命力を表現
千歳緑	長寿の深い緑	常緑樹・千年・長寿	長寿・永続を表現
萌黄色	明るい黄緑	新芽・春・成長	新鮮さ・成長を表現