七夕といえば7月7日ですよね。
でも、なんで「7」が2つも重なる日になったんでしょうか?
偶然なのかな?って疑問に思ったことありませんか?
実は、この「7月7日」には、古代中国から続く深い意味が隠されていたんです。
七夕って、もともとはどこの行事なの?
七夕は、もともと中国から伝わった行事なんです。
中国では「七夕(チーシー)」と呼ばれていて、織姫と彦星の伝説が生まれた場所でもあります。
でも、なんで数ある日の中から「7月7日」が選ばれたんでしょうか?
これには、中国の古い思想が大きく関わっているんです。
なぜ7月7日なのか?主な理由
理由1:中国では「7」はラッキーナンバーだった
古代中国では、「7」という数字は特別な意味を持っていました。
「陽数」と呼ばれる縁起の良い数字だったんです。
陽数というのは、奇数のことで、1、3、5、7、9が該当します。
その中でも「7」は「完成」や「神秘」を表す、とても大切な数字だったんですね。
だから「7が2つ重なる7月7日」は、超ラッキーな日として考えられていたんです。
理由2:「重陽」という特別な日の考え方
中国には「重陽(ちょうよう)」という考え方があります。
これは、同じ陽数が重なる日のことで、とても縁起が良いとされていました。
- 1月1日(人日・じんじつ)
- 3月3日(上巳・じょうし、ひな祭り)
- 5月5日(端午・たんご、こどもの日)
- 7月7日(七夕・しちせき)
- 9月9日(重陽・ちょうよう)
七夕も、この「重陽」の一つだったんです。
だから7月7日になったんですね。
理由3:織姫と彦星が出会う特別な日にふさわしい
織姫と彦星は、年に一度だけ会うことができる特別なカップルです。
そんな特別な日には、特別な数字の日がふさわしいと考えられたんです。
「7」という神秘的な数字が2つ重なる7月7日は、まさに「奇跡の再会」にぴったりの日だったんですね。
世界各国の七夕事情はどうなの?
七夕は東アジア全体で祝われている行事です。
でも、国によって日付が微妙に違うんです。
中国では旧暦の7月7日(現在の8月頃)に祝います。
韓国でも同じく旧暦で祝うので、日本より1ヶ月ほど後になります。
ベトナムでは「七夕祭り」として、やっぱり旧暦の7月7日に祝うんです。
どの国でも「7月7日」という日付は変わらないんですね。
関連する面白い豆知識
豆知識1:日本では月遅れで祝う地域もある
日本でも、地域によって七夕の日付が違うんです。
仙台の七夕祭りは8月6〜8日に行われます。
これは「月遅れ」と呼ばれる方式で、旧暦の季節感に合わせているんです。
旧暦の7月7日の方が、実際に天の川が見やすい時期なんですよ。
豆知識2:「7」にまつわる他の行事や言い伝え
世界中で「7」は特別な数字とされています。
虹の7色、音階の7音、一週間の7日間など、「7」を基準にしたものがたくさんありますよね。
ラッキーセブンという言葉もあるように、「7」は幸運の象徴なんです。
豆知識3:織姫と彦星の星は本当に7月7日に近づく?
実は、織姫星(ベガ)と彦星(アルタイル)は、一年中同じ距離を保っています。
近づいたり離れたりはしないんです。
でも、7月7日頃が一番天の川が見やすい時期なので、「星が近づいて見える」という表現になったんですね。
まとめ
七夕が7月7日なのは偶然ではなく、古代中国の「7は縁起の良い数字」という考え方から来ていたんですね。
同じ陽数が重なる「重陽」の日として、特別な再会にふさわしい特別な日付が選ばれていたんです。
数字にも、こんなに深い意味があるなんて面白いですよね。
今度7月7日に短冊に願い事を書くときは、「この日は昔から特別な日だったんだな」って思い出してみてください。
そして次に気になるのは「なんで他の重陽の日にはどんな行事があるの?」ということかもしれませんね。
実は、どの日にもそれぞれ面白い行事があるんですよ。