洗濯機の買い替えや新規購入を検討する際、多くの方がドラム式と縦型のどちらを選ぶべきか悩まれます。
両者には価格差が大きく、それぞれの特徴や使い勝手にも大きな違いがあります。
マンションやご家庭の条件によって最適な選択は変わってきますので、慎重な検討が必要です。
この記事では、それぞれの特徴と選び方のポイントを詳しく解説します。
ドラム式と縦型洗濯機の主な違いの比較表
比較項目 | ドラム式 | 縦型洗濯機 | 違いの影響 |
---|---|---|---|
価格帯 | 15-30万円 | 5-15万円 | 予算による選択制限 |
設置スペース | 横幅大・高さ低め | 横幅小・高さ高め | 設置場所の制約 |
洗浄力 | 叩き洗い効果 | こすり洗い効果 | 汚れの種類による得意不得意 |
乾燥機能 | 高性能 | 一部機種のみ | 花粉時期や梅雨時の使い勝手 |
節水性能 | 非常に優れる | 標準的 | 水道代の差 |
使い勝手 | 腰の高さで出し入れ | 上から出し入れ | 体への負担の違い |
洗濯機の選択は、ご家庭の環境や生活スタイルに大きく影響する重要な決定です。
ドラム式は省スペース性と節水性能に優れ、乾燥機能も充実していますが、価格は縦型の2-3倍となります。
一方、縦型は価格が手頃で、設置場所の自由度も高く、特に泥汚れなどのがんこな汚れに強いという特徴があります。
使い勝手の面では、ドラム式は腰の高さで洗濯物の出し入れができるため、背の高い方や腰への負担を考慮される方に適しています。
購入を検討する際は、設置スペースの確認はもちろん、普段の洗濯物の量や種類、使用頻度なども考慮に入れると、より適切な選択ができるでしょう。
価格とランニングコスト
購入時の価格差は大きいものの、長期的な視点も重要です。
費用項目 | ドラム式洗濯機 | 縦型洗濯機 | 備考 |
---|---|---|---|
標準的な価格 | 15-30万円 | 5-15万円 | 機能により変動 |
電気代(月額) | 500-1,000円 | 300-500円 | 使用頻度により変動 |
水道代(月額) | 500-800円 | 800-1,200円 | 使用量により変動 |
年間維持費 | 12,000-21,600円 | 13,200-20,400円 | 電気代+水道代の年額 |
実際の使用では、ドラム式の優れた節水性能により、水道代の差額が年間約5000円程度発生します。
ただし、乾燥機能を頻繁に使用する場合は、電気代が大きく上昇する可能性があります。
設置スペースと使い勝手
設置場所の確保は重要なポイントです。
設置条件 | ドラム式洗濯機 | 縦型洗濯機 | 備考 |
---|---|---|---|
必要な横幅 | 約60-70cm | 約55-65cm | 設置スペースに余裕を持つことを推奨 |
必要な奥行 | 約60-70cm | 約55-65cm | 配管スペースを含む |
必要な高さ | 約90-100cm | 約90-110cm | 上下開口部を含まず |
開口部の余裕 | 前面に約60cm | 上部に約60cm | 使用時の動作スペース |
設置の特徴 | 前開き | 上開き | 設置場所の選択に影響 |
マンションの場合、防水パンのサイズや設置場所の広さを事前に確認することが重要です。
特にドラム式は重量が大きいため、設置階による制限がある場合もあります。
洗浄力と洗濯方法の特徴
洗濯物の種類によって、それぞれ得意な分野が異なります。
項目 | ドラム式洗濯機 | 縦型洗濯機 |
---|---|---|
洗浄方式 | 叩き洗い | こすり洗い |
洗浄の特徴 | デリケート衣類に優しい | 泥汚れなどに強い |
洗剤使用 | 少量で済む | 標準的な使用量 |
洗い方の特徴 | 一括洗浄 | 部分洗いが可能 |
得意な洗濯物 | デリケート衣類、普段着 | 作業着、泥汚れの衣類 |
例えば、ワイシャツやスーツなどのビジネス衣類は、ドラム式の叩き洗いが適しています。
一方、子どもの泥遊び後の衣類は、縦型の強力なこすり洗いが効果的です。
乾燥機能の違い
天候に左右されない洗濯環境を実現する乾燥機能には、大きな違いがあります。
項目 | ドラム式洗濯機 | 縦型洗濯機 |
---|---|---|
乾燥方式 | ヒートポンプ式 | 温風による簡易乾燥 |
乾燥時間 | 約2-3時間 | 長め(機種による) |
乾燥の完成度 | 完全乾燥可能 | 完全乾燥は難しい場合も |
衣類への負担 | 少ない | やや大きい |
機能の搭載 | ほぼ全機種に搭載 | 一部機種のみ |
季節別メリット | 花粉・梅雨時期に特に便利 | 天候に左右されやすい |
乾燥機能は、特に花粉の季節や梅雨時期など、外干しが難しい環境での洗濯において重要な役割を果たします。
ドラム式洗濯機は、ヒートポンプ式の乾燥方式を採用しており、衣類に優しく、確実な乾燥が可能です。
約2-3時間で洗濯から乾燥まで完了するため、共働き世帯や時間に余裕がない方に特に重宝されています。
一方、縦型洗濯機の乾燥機能は、すべての機種に搭載されているわけではなく、搭載されている場合でも温風による簡易的な乾燥が中心となります。
ただし、晴れた日は外干しが可能な方や、室内干しのスペースが十分にある方にとっては、乾燥機能の有無はそれほど重要な選択基準とはならないかもしれません。
まとめ
ドラム式がおすすめな方
- 共働きで時間に余裕がない方
- 花粉や梅雨時期の外干しを避けたい方
- 洗濯時の騒音を抑えたい方
- 節水・省スペースを重視する方
縦型洗濯機がおすすめな方
- コストパフォーマンスを重視する方
- 大家族で毎日大量の洗濯をする方
- 泥汚れなど頑固な汚れが多い方
- シンプルな操作性を求める方
選択の際は、ご家庭の生活スタイルと設置環境を最優先に考えることをお勧めします。
特に、以下の点を重点的にチェックしてください。
- 設置スペースの確認
- 世帯人数と洗濯頻度の考慮
- 予算(購入費+ランニングコスト)の検討
- 主な洗濯物の種類の確認
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