卵の賞味期限は生食の場合で約2週間、加熱調理なら賞味期限後1〜2週間まで可能です。
保存は冷蔵庫のドアポケットではなく、温度変化の少ない奥の棚に尖った方を下にして保存するのが正解です。
「卵の賞味期限が切れたけど、まだ食べられる?」「冷蔵庫のドアポケットに入れてるけど大丈夫?」そんな疑問を持ったことはありませんか?
実は卵の保存方法を間違えると、鮮度が落ちるだけでなく食中毒のリスクも高まります。
この記事でわかること
- 卵の賞味期限の正しい見方と加熱調理時の期限延長
- 冷蔵庫での最適な保存位置と向きの科学的理由
- 鮮度を保つ保存容器と温度管理のコツ
卵の賞味期限は何日?生食と加熱の違い
卵の賞味期限は生食の場合で産卵後14〜21日、加熱調理するなら賞味期限後1〜2週間まで安全に食べられます。
スーパーで販売されている卵の賞味期限は「生で安全に食べられる期限」を示しており、これは通常パック後約2週間に設定されています。
ただし、75℃以上で1分以上加熱すれば、賞味期限後も食べられます。
賞味期限と消費期限の違い
期限の種類 | 意味 | 卵の場合 |
---|---|---|
賞味期限 | 美味しく食べられる期限 | 生食の場合の期限(2週間程度) |
消費期限 | 安全に食べられる期限 | 加熱調理なら期限後も可(1〜2週間) |

冷蔵庫での正しい保存位置は?ドアポケットはNG
卵は冷蔵庫のドアポケットではなく、温度変化の少ない奥の棚に保存するのが正解です。
多くの冷蔵庫にはドアポケットに卵専用スペースがありますが、実はこれは最悪の保存場所。
ドアの開閉で温度が3〜5℃も変動し、卵の鮮度が急速に落ちてしまいます。
最適な保存位置
- 冷蔵室の奥の棚:温度が最も安定(2〜5℃)
- 購入時のパックのまま:乾燥と臭い移りを防ぐ
- 尖った方を下に:卵黄が中央に保たれ鮮度維持
保存の向きが重要な理由
卵の丸い方には「気室(空気の部屋)」があり、尖った方を下にすることで:
- 卵黄が気室に触れず鮮度が保たれる
- 殻の強度が増し割れにくい
- 細菌の侵入を防げる


鮮度を保つ保存方法と注意点
保存容器の選び方
卵は購入時のパックのまま保存するのがベストです。
理由は以下の通り:
- 乾燥防止:卵の殻には約7,000〜17,000個の気孔があり、裸で保存すると水分が蒸発
- 臭い移り防止:気孔から冷蔵庫内の臭いを吸収してしまう
- 日付管理:パックに記載された賞味期限が確認できる
保存温度と期間の目安
保存温度 | 生食可能期間 | 加熱調理期間 |
---|---|---|
10℃以下 | 約2週間 | 約3〜4週間 |
10〜15℃ | 約1週間 | 約2週間 |
15℃以上 | 即日〜2日 | 約1週間 |
やってはいけない保存方法
❌ 水で洗う:殻の保護膜(クチクラ層)が剥がれ、細菌が侵入しやすくなる
❌ 冷凍保存(殻付き):殻が割れ、解凍後の食感が悪化
❌ 常温放置:夏場は半日で鮮度が大幅に低下


FAQ(よくある質問)
Q1:賞味期限切れの卵は食べられる?
加熱調理すれば賞味期限後1〜2週間は安全に食べられます。
ただし、75℃以上で1分以上の加熱が必須。
目玉焼きの半熟やすき焼きの生卵は避け、完全に火を通しましょう。
臭いや見た目に異常があれば廃棄してください。
Q2:卵の英語表現は?保存方法を英語で説明すると?
“Store eggs in the main refrigerator compartment (not in the door) with the pointed end down, at 2-5°C. Use within 2 weeks for raw consumption, 3-4 weeks if cooked.”(卵は冷蔵庫の本体部分にドアではなく、尖った方を下にして2〜5℃で保存。生食は2週間以内、加熱なら3〜4週間以内に使用)
Q3:卵1個の重さはどれくらい?生活換算では?
卵1個(Mサイズ)は約50〜58gで、500mlペットボトル約1/10の重さです。
卵10個で約500〜580g、50円玉約12枚分の重さに相当します。
料理の際、卵3個で約150〜180gと覚えると便利です。
Q4:新鮮な卵かどうか見分ける方法は?
水に入れて沈むか浮くかで判別できます。
新鮮な卵は水に沈み、古い卵は気室が大きくなり浮きます。
また、割った時に卵白が盛り上がっていれば新鮮、平たく広がれば古い卵です。
Q5:冷蔵庫の卵専用スペースは使わない方がいい?
ドアポケットの卵スペースは温度変化が激しいため、使用しない方が良いです。
開閉のたびに温度が上下し、結露で殻が濡れて細菌繁殖のリスクも。
購入時のパックのまま冷蔵室の奥に保存するのがベストです。
Q6:割れた卵はどうすればいい?
殻が割れた卵は密閉容器に入れ、24時間以内に加熱調理して食べましょう。
殻の保護機能が失われるため、細菌が繁殖しやすい状態です。
ラップで包むだけでは不十分なので、必ず密閉容器を使用してください。
まとめ
卵を美味しく安全に保つポイントは以下の3つです:
- 賞味期限は生食の目安:加熱調理なら期限後1〜2週間OK
- 保存場所は冷蔵室の奥:ドアポケットは温度変化が大きくNG
- 尖った方を下に:パックのまま保存で鮮度と風味を保つ
正しい保存方法を実践すれば、卵の美味しさを最後まで楽しめます。


