夜の上海で出会った男女が織り成すロマンティックなラブストーリーを描いた映画「夜の上海」。
日本と中国の合作映画で、日本からは本木雅弘、西田尚美、塚本高史、和田聰宏、竹中直人らが出演しています。
今回は、美しい上海が舞台になった日中合作映画「夜の上海」の配信情報・キャスト・あらすじ・ネタバレ含む感想を紹介します。
「夜の上海」のキャスト
水島直樹役/本木雅弘
林夕(リンシー)役/ヴィッキー・チャオ
高橋美帆役/西田尚美
河口龍一役/塚本高史
東東(ドンドン)役/ディラン・クォ
加山淳役/和田聰宏
小沈(ショウシン)役/サム・リー
原理恵役/大塚シノブ
山岡太郎役/竹中直人
「夜の上海」のあらすじ
日本のトップヘアメイクアーティスト水島直樹は、音楽祭の仕事のため中国上海までやってきた。
マネージャーであり、恋人でもある高橋美帆も同行していた。
でも彼女との関係はもはや、仕事の関係でしかなく「もう終わった感」が漂っている。
彼は空港で、彼女のことを想う男を見かけてしまった。
こっそり、彼女を追いかけ日本から来ていたようだ。
公私共に、今の自分が置かれている状況に満足していない彼は、心に栄養を求めるかのように、ひとりでふらりと上海の街を歩く。
一瞬、よそ見をした彼に向かって、女性運転手が運転するタクシーがぶつかってきて、彼ははねられた。
何とか無事だったが、彼はパスポートも携帯も財布さえも持っておらず、 宿泊先のホテルの名前も覚えていない。
完璧に迷子になってしまい、 その女性運転手林夕(リン・シー)を 困らせる。
「夜の上海」のネタバレ含む感想
水島とリン・シーは英語もそれほど話せず、満足に話せるのはお互いに母国語のみ。
それで、まず指で手のひらに漢字を書いて、コミュニケーションを取りはじめる。
日本語と中国語の共通点は漢字を使うことなんですよね。
これって、ロマンチックだなぁと思いました。
指で漢字を書いてお互いのことを知っていく。
その中で中国語や日本語を教え合って、また理解を深めていく。
ここが、この「夜の上海」の一番の見どころですね。
赵薇 (ヴィッキーチャオ)が とてもキュートなタクシー運転手リン・シーを、演じていました。
リン・シーは、洋服のボタンは掛け違えているし、髪もボサボサ。
それでもかわいいのは、彼女が演じたからこそだと思います。
彼女が、ずっと好きだった东东(ドンドン)に、水島から教わった日本語で告白するシーン。
「アイシテル。ワタシノコト、スキデスカ?」
ドンドンは察したようだったけど。
彼女は女の顔だったのに、彼は朋友(友達)への顔だった。切なかったです。
ネットの論評で、上海を特別視し過ぎなんて感想も見かけましたが、そんなことはありません。
やはり、上海は特別な街だと思います。
そこで、生活している人にとっても。
リン・シーは、お金も持っていなくて中国語も話せない水島のことを、最初は疎ましく思っていただろうに結局最後まで面倒を見てあげた。
聞く話では、中国人は見ず知らずの他人に、良くしたりはしないらしい。
それに、彼女はこの日ずっと好きだった、車の修理工のドンドンが結婚すると知って、すごくショックを受けて泣いていた。
とても、水島の面倒まで見ていられないはず。
彼にすごく好感を持ったんだね。
彼のほうは、惰性で付き合い続けてきた彼女と別れる決断をします。
でも、それはもっと早く決められなかったの?
「俺たちは、もっと本音でぶつかって喧嘩でも何でもすれば、よかった。」って言ってたけど、こんなグジグジした男の人はイヤですね。
ドンドンの結婚式に、出席するリン・シーを綺麗にしてあげたくて、ひとり上海に残った彼。
選んだドレスを着せ、ヘアメイクをして綺麗にしたところで、彼女に「ワタシノコト、スキデスカ?」と聞かれて映画は終わりました。
彼はどう答えるのでしょうか。
この「夜の上海」はコミカルなシーンも多かったです。
日本への留学を希望していた、リン・シーの弟が水島の名前を聞き間違いをし、彼はリン・シーと弟に「ミソシル」と呼ばれたり。
「夜の上海」は、軽い気持ちで見られる映画ですよ。
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