「箪笥」は2003年公開の韓国のホラー映画で、韓国の怖いホラー映画の代表作といえる名作です。
韓国映画「箪笥」では、ジャパニーズホラーによく似た、じめじめとした映像と地味に視界に映り込む幽霊が怖いです。
今回は韓国のホラー映画「箪笥」のキャスト・あらすじ・ネタバレ含む感想を紹介します。
「箪笥」ホラー映画で怖い!キャストは?
スミ役/イムスジョン
女優1979年生まれ、韓国出身
主な出演作品
韓国ドラマ
- ごめん、愛してる
- メランコリア
韓国映画
スヨン役/ムングニョン
女優、1987年生まれ、韓国光州広域市出身
主な出演作品
韓国ドラマ
韓国映画
ウンジュ役/ヨムジョンア
女優、1972年生まれ、韓国出身
主な出演作品
韓国ドラマ
- 隣人の妻
- 放課後サプライズ
- クリーニングアップ
韓国映画
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「箪笥」ホラー映画で怖い!あらすじは?
精神病院の個室で「あの日にあったことを教えて」と質問されるスミは、顔を上げて天井を見つめます。
古い洋館の前にタクシーが止まり、2人の女の子が降りてきます。
スミとスヨンの姉妹は、療養から家に帰りました。
2人の母親は亡くなっており、継母のウンジュと父と暮らすことになります。
ウンジュは2人が家に来てから、奇妙な現象が立て続けに起こる事を怖がり、夫に訴えます。
スヨンも、夜中に人影を見るなど、怖い思いをしていて怯えて暮らしています。
息の詰まるような家の中で、ある日、ウンジュの大切にしていた小鳥が、死体で見つかりウンジュは、怒り狂いスヨンに詰め寄ります。
スヨンはあまりのウンジュの剣幕に、パニックを起こしますが、ウンジュはスヨンを箪笥に閉じ込め…
「箪笥」ホラー映画で怖い!ネタバレ含む感想
韓国映画「箪笥」の物語は単調ではありますが、どこか不安な様子で進んでいきます。
派手な場面はないのに不安を掻き立てられる、そんな作品です。
スミはスヨンを姉として守りますが、ウンジュはスヨンに冷たく当たり暴力を振るいます。
2人の父は、何かするわけでもなく困った顔をするばかりでいつも家にいません。
箪笥を怖がるスヨンに、スミは優しい言葉をかけます。
しかし、激昂したウンジュが、箪笥にスヨンを閉じ込めたときには、いつも大人しいスヨンが狂ったように絶叫し、スミが駆けつけたときにはスヨンは麻袋に詰められていました。
この事件がきっかけとなり、スミは怒り狂いますが、逆にスミ、スヨン、ウンジュ、父、2人の母親の関係性が明かされます。
スミが抱えている大きな心の闇がラストで明かされます。
怪奇現象の起こる意味や、スヨンに当たる母、姉妹、特にスヨンを助けもしない父の謎がわかった時にはなるほどと思います。
しかし同時に分かる別の事実に、ショックを受けるとことと思います。
「箪笥」ホラー映画で怖い!見どころは?
「箪笥」の映像の美しさは映画の見どころのひとつです。
古い洋館や家具、周りの景色など古びた風景ではありますが、どこか懐かしく、また不安を感じさせます。
幽霊が出過ぎずに、そこにいたかも、今いたかもと思わせる撮り方は古い映画ですが、最近のホラー作品に通ずるものがあります。
韓国映画「箪笥」は姉妹の話に見えて、スミが抱える深い闇が作品のテーマです。
しかし、スミの状態を知りながら、誰も寄り添わないで遠巻きにみていたせいで、スミの心の闇は急激に広がっていきます。
スミが問題を抱えてしまった理由には、死んだ母親とウンジュが深く関わっており、スミは心に蓋をしているのか、ウンジュを恨むあまりにおかしくなったのかは分かりません。
物語の結末を示唆する伏線は、序盤からたくさんあるので、何度か見ながら探して見るのも良いかと思います。
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