誰かを求めていない時こそ 愛は芽生えるのかもしれないー
今回は、懸命に生きる女性の生き様を描き、アジア中の女性の共感を得た名作の台湾ドラマ「幸せのエチュード」のキャスト、あらすじ、ネタバレ含む感想を紹介します。
「幸せのエチュード」(若是一個人)の主なキャスト
方佳瑩(ファン・ジアイン)役/孫可芳(スン・カーファン)
1987年生まれ、台湾出身、女優
主な出演作品
ドラマ(台湾)
- 天黑請閉眼~Close Your Eyes Before It’s Dark~
- 奇蹟的女兒~The Coming Through~
- R.I.P霊異街11号
- いつでも君を待っている
- 親愛的亞當~Dear Adam~
映画(台湾)
- 孤味~Little Big Women~ など
丁志明(ディン・ジーミン)役/宋柏緯(エディソン・ソン)
1994年生まれ、台湾出身、俳優
主な出演作品
ドラマ(台湾)
- HIStory 離れて離さないで
- 太陽を見つめた日々Season2
- あすなろ白書~Brave to Love~
映画(台湾)
- 陪你很久很久~Stand By Me~ など
「幸せのエチュード」のあらすじ
飲食店で、1人で鍋を食べる女性を眺める方佳瑩。
彼女は、1人で鍋なんて食べたくないと、考えていた。何だか恥ずかしくて、ミジメすぎると。
ところが、それからほどなくして、同棲していた彼と別れ、慣ないおひとり様生活を彼女は始めることになる。
元カレとの別れから、1年経っても立ち直れない佳瑩を心配していた同僚から、彼の知り合いの丁志明を紹介される。
彼の母親は、幼かった彼を親戚の家に預け、その後は時折顔を見せる程度。
志明は、愛情を知らずに育った。大人になった彼は、自分を守るために他人とは一定の距離を保ち、淡々と生きてきた。
「幸せのエチュード」のみどころ
台湾ドラマ「幸せのエチュード」の各話のタイトルにもありますが、大きな見どころは「1人での挑戦」です。
佳瑩は、アロマを扱う会社で会報の編集者をしていて、会社の上司や同僚とも、いい関係を築いています。
親友もいるけど、彼女は1人の生活に楽しみを見い出せない。
孤独を恐れ、常に誰かと一緒にいたいと思っていたから。
それに別れた彼のことが、いつまでも忘れられず彼が恋しい。
取材で、志明が働く有機農場を訪れた彼女は、彼から「すべては、自分の心次第。心の声が君を導く。」と言われる。
彼との出会いで、少しずつ落ち着きを取り戻した彼女は、自分の居場所を探す小さな冒険を続けていく事になります。
幼い頃、母親に邪険に扱われ、結局は伯父の家に預けられた志明。
大人になり、穏やかに静かな生活をしていた彼にも変化が。
彼にとって、母親はもうどうでもいい存在になっていたが、佳瑩が入院していた病院の同じ病室に母親も入院していたと知る。
経済的に困窮しているため、病を押して働く母親の姿を見て、許したくても許せず、葛藤する志明。
もう1つのみどころは言語で、ほぼ全編で台湾語が使われています。
いわゆる北京語とは、また違った趣きがあり、暖かさといい意味でのユルさを感じさせる言葉です。
「幸せのエチュード」のネタバレ含む感想
ひとりで生きるのが不幸なのか、誰かと生きるのが幸せか。
これは、特に女性の永遠のテーマかなと思います。
自分自身の心の声を聞いて、自分の道を見つけるしかないんですよね。
幸せも生きる道も人それぞれだから。
自分を捨て、裕福な男と結婚したと思っていた母親が、当時重いうつ病を患っていた事、そして今は日々の生活にも事欠いてるのを知った志明。
「幸せでいてくれたら、まだよかったのに。俺は、何のために20年もの間、苦しんできたのか。」淡々としている彼が、感情むき出しで涙ながらに佳瑩に話す姿は、見ていて辛かった。
母親と、向きあった彼は面倒を見ると決めて看取る。
佳瑩に、弱さを見せてしまった自分に戸惑い、彼は彼女を避けたけど思っていた以上に、彼は人を求めていたんじゃないかなと感じました。
台湾を離れて、日本に行った彼女を訪ねた彼は「俺との未来を君は考えたことある?」と聞くんです。
ここでドラマは終わるので、これから2人がどうなるのかは、誰にもわかりません。
でも、佳瑩のはにかむような笑顔が、何かが始まるような予感をさせます。
主演の2人だけではなく、周囲の人間の挑戦を見せているのも、ドラマをよりリアルに味わい深く見せていて、よかったと思います。
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