韓国映画「消された女」は実話をベースにした韓国の社会問題をテーマにした社会派作品です。
内容はかなり怖く自身に置き換えたら絶望を感じるような作品です。
今回は韓国映画「消された女」のベースになった実話と、キャスト、あらすじ、ネタバレ含む感想を紹介します。
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「消された女」は実話ベースの映画
韓国では精神病院に強制入院させる事件が頻繁に起こっていて、社会問題になっていました。
狙われるのは健康な人、とくに親族を誘拐するというケースが多かったのです。
驚くべきことに「精神保健法第24条」を悪用し、合法的に行なわれるため、狙われて実行されたら、ある意味逃げる術がありません。
誘拐の目的は財産である場合が多く、他にも個人の利益を達成するためだとか。
韓国映画「消された女」は、こういった韓国社会で起きた実際の事件をモチーフにした作品で、人間の欲望のおぞましさを描いています。
もし、自身に起きたら…想像するだけでも恐ろしいのに、実際に経験した人がいるかと思うとその絶望は計り知れません。
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「消された女」は実話!の主なキャスト
スア役/カン・イエウォン
女優、韓国 テグ広域市出身、 1979年3月15日
主な出演作品
韓国映画
- ラブクリニック
- パートタイム・スパイ
韓国ドラマ
- バッドガイズ〜悪い奴ら〜
- The One and Only
ナムス役/イ・サンユン
俳優、韓国ソウル出身、1981年8月15日
主な出演作品
韓国ドラマ
- ワン・ザ・ウーマン
- アバウトタイム〜止めたい時間〜
- VIP-迷路の始まり-
- 空港へ行く道
- いとしのソヨン
「消された女」は実話!のあらすじ
あるオフィス街を歩いていた女性が、突然トラックに乗った男たちに捕まり、車に押し込まれてしまいます。
あれよあれよと猿轡をされて服も着替えさせられます。
ここは精神病院であることを告げられた女性、名前はスアです。
自分は普通であると訴えますが、精神異常の診断が下り、薬物投与や日常的に繰り返される暴力という絶望の日々を過ごします。
いくら自分は正常と訴えても、韓国での入院制度を盾に認めてもらえません。
スアは遺産相続のことで自分が邪魔になり、家族に売られたと考えます。
1年後とあるテレビマンの元にスアの手記が渡ります。
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「消された女」は実話!のネタバレ含む感想
敏腕プロデューサーであったナムスは、やらせ疑惑でテレビを追われていました。
仕方なくつまらない仕事をしながら暮らしている時に、スアの手記を見つけて興味を持ちます。
スアが強制入院させられた精神病院は、1年前に大きな火事を起こしていました。
スアは火事後に、父親の警察署長殺害疑惑で、今は警察病院にいました。
スアに会い、話をしていくナムス。火事の起きた日の出来事や精神病院のことを調べ始めるのでした。
急に捕まり精神病院に入れられる非日常的な設定の作品だと思いましたが、韓国では本人の意志は関係のない措置入院として存在しており、社会問題になっている事を知って一気に設定が現実的になりました。
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「消された女」は実話!の見どころ
物語冒頭からかなり不穏な作品ですが、大きなどんでん返しを期待する人には後半からより楽しめると思います。
韓国の医療入院制度の闇を扱っている作品ですが、かなりリアル過ぎて本当に怖いシーンも多かったです。
スアが大暴れして逃げようとする場面や、猿轡をされている場面は絶望的でした。
スアの家の複雑さも事件をより難解にさせていて、実際には何があったのかが最後まで分からない作品です。
スアという女性が映画冒頭から最後まで気の毒な存在に見えましたが…。
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