韓国映画「毒戦 BELIEVER」は、姿のない麻薬王を探すストーリーです。
残虐な場面もそこまで多くなく、性的描写も少しだけでマイルドなので、気まずいシーンも少ないです。
韓国ノワール的な要素はそこまで強くはなく、スピード感があるので非常に見やすい作品ですが、なかなか内容が入り組んでいてわかりにくいという感想もチラホラあります。
そこで今回は、 韓国映画「毒戦 BELIEVER」のラスト、最後はどっちが死んだのか、あらすじ、ネタバレ含む感想、キャストも含めて紹介します。
毒戦のラスト!最後はどっちが死んだ?
毒戦2にチョ・ジヌンが出るということはやっぱりあのラストはイ先生が銃で自分を…ということなんだろうか。そしてブライアン神父(チャ・スンウォン)も出るのだな
— mochizuki。 (@mchz_k) August 4, 2023
毒戦 BELIEVERのラストシーンについては、最後はどっちが死んだ?どちらが撃ったのか?と議論になりました。
実はこれ、拡張版と言われるラストシーンの延長バージョンが存在します。
銃声の後、家から出てきたのはウォノでした。
ラクは死んだことになりますが、ウォノは囮にしていた少女を死なせた事を酷く後悔していました。
さらにラクとの『絶対にイ先生を捕まえる!』という約束を果たしたのだと考えます。
結局ライカを怪我させたのはラクではありましたが、ラクは孤児という環境もあり自身のアイデンティティーの確立もできず、何者か分からない自分自身に苦しんでいたように見えます。
聾唖の青年に優しくしていたのは、過去の自分と重なるからではないでしょうか?
大切なライカに大怪我を負わしてしまった自分であるが、自分ではないイ先生に苦しみながら、最後にウォノに命を終わらしてもらう事で、ラクは救いを求めたのではと思いました。
ウォノはそれに気が付き、ラクという青年を終わらしてあげることで、真のイ先生をも葬って毒戦 BELIEVERは結末となった。 とても切ない悲しい話だと思いました。
毒戦のあらすじ
麻薬取締部のウォノは、無茶な捜査をしてしまう刑事で、姿のない麻薬王イ先生を見つけ出すため、未成年の囮を利用していました。
ある日その囮の女の子を死なせてしまいます。
上司に強く叱責されたウォノでしたが、そんな中、麻薬工場で大爆発が起こります。
麻薬製造に関わる多くの人が死亡した中、唯一生き残ったラクという青年と、大怪我を負いながら生きていたラクの愛犬。
黙秘を貫いていたラクでしたが、ウォノから愛犬の話を聞いて捜査に協力します。
ラクは爆発で死んだ母親の子ではありませんでしたが、実の子の代わりとして育てられました。
密入国のコンテナから発見された孤児でした。
ウォノとラクは、姿なき麻薬王イ先生を捕まえるために、麻薬中毒者たちの巣食う狂人区へと潜入することにしました。
毒戦のネタバレ含む感想
犬が大怪我して病院に運ばれる場面は見ていて苦しかったです。
ウォノとラクは、中国のハリム夫妻の元へ、麻薬の売人ソンチャンのふりをして潜入します。
ハリム夫妻に新作の麻薬ライカを渡すと、直ぐに使って、狂ったように興奮しました。
次に、ソンチャンに、ハリムのフリをして会ったウォノは、ハリムに怪しまれないように、ハリムの麻薬ライカを全て吸い込み生死の境を彷徨います。
ウォノは、ハリムの紹介で知った麻薬工場にラクを行かせます。
そこでは聾唖の兄弟が働いており、麻薬を作っていました。
そこへ、ソンチャンとブライアン理事が現れます。
ブライアン理事は捜査線上にいない人物でしたが、宗教を使い麻薬を布教しているようでした。
ウォノはラクとライカが世に出るところで麻薬組織を一掃する作戦に出ますが…
毒戦のみどころ
ウォノとラクは、あっさりハリム夫妻に捕まり、激しい銃撃戦になります。
一掃作戦で工場に潜入したウォノの部下は工場に仕掛けてあった爆弾により死亡します。
ラクはソンチャンに拉致拘束され、怪しい薬品を投与されそうになりました。
ウォノはブライアン理事に会いに行き、自分がイ先生だというブライアンと話をしていると、部下が震えながらソンチャンの切り落とされた腕を持ってきました。
腕には携帯が握られており、着信はイ先生からでした。
そして噴煙弾が投げ込まれ乱闘の中、ブライアン理事は何者かに拉致されます。
目が覚めると、ブライアン理事はラクにより拘束されており、ラクは自分がイ先生であると告白します。
そしてブライアン理事に母親を安らかに殺さなかった事や、イ先生のフリをしたことを追求し、犬の怪我と同じ場所をバーナーで焼きました。
ウォノがラクの正体に気づいた時には既に、ラクは犬と逃げた後でした。
事件はブライアン理事がイ先生として逮捕されて表向きは解決したのですが、ウォノは警察を辞めます。
ウォノはラクを忘れられずに、犬に仕掛けておいたGPSを頼りにラクに会いに行きます。
ウォノはラクの犬が、ライカという名前だということに気付いた時から、イ先生はラクだと感じていました。
ラクがいた場所は雪深い山奥でした。
ブライアンは、イ先生として逮捕されたというウォノに、ラクはじゃあ自分は何者かと問います。
2人は再会しますが、しばらく後、2人がいる家から大きな銃の音が聞こえてきました。
どちらが撃たれたのかは分かりませんが、銃の音が聞こえない聾唖の2人が雪の中楽しそうに遊んでいました。
銃の光った位置からラクが撃たれたように考えましたが、だとしたらウォノはラクが抱える生きる悲しみを終わらせてあげたかったのか、ラクに最後に聞いた「生きていて楽しかったことは?」はとても印象的でした。
毒戦の主なキャスト
ウォノ役/チョ・ジヌン
俳優、1976年3月3日生まれ、韓国プサン広域市出身
主な出演作品
韓国ドラマ
- シグナル
- 良くも悪くもだって母親
韓国映画
ラク役/リュ・ジュンヨル
俳優、1986年9月25日 生まれ、韓国水原市出身
主な出演作品
韓国ドラマ
- 人間失格
韓国映画
ハリム役/キム・ジュヒョク
俳優、1972年10月3日生まれ、大韓民国出身
主な出演作品
韓国ドラマ
韓国映画
ブライアン理事役/チャ・スンウン
俳優、1970年6月7日 生まれ、韓国アニャン市出身
主な出演作品
韓国ドラマ
- ある人〜真実のベール
- 花遊記
- 私たちのブルース
- 華政
パク・ソンチャン役/パク・ヘジュン
俳優、1976年6月14日 生まれ、韓国プサン広域市出身
主な出演作品
韓国ドラマ
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