韓国映画「暗数殺人」は、2007年に韓国で起きた実際の殺人事件をもとに作られたノンフィクション作品です。
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「暗号殺人」「暗殺殺人」など、誤解を招くようなこの映画のタイトルにつけられた「暗数殺人」の意味、暗数とは本来何なのか?
映画のタイトルが意味することを解説していきます。
暗数殺人の意味、暗数とは?
暗数殺人とは、被害者はいるものの、通報もあれない、死体も見つからない、捜査もされない、世の中に一切知られていない殺人事件を指す言葉です。
そもそも暗数とは、実際の数量と、統計上あつかわれる数量との差を指します。つまり「知られていない」といった意味になります。
主に犯罪統計において、警察などの公的機関が認知している犯罪件数と、実社会で起きている犯罪件数との差を指すことが多いです。
暗数殺人の意味、映画のタイトルが意味することは?
「暗数」には「知られていない」といった意味があり、例えば、殺人事件の場合、件数にはカウントされずに、失踪として処理されている犯罪を扱った映画なのです。
実際に、韓国映画「暗数殺人」では、恋人を殺害し逮捕されたチュ・ジフン演じるカン・テオが「7人だ。俺が殺したのは全部で7人。」という突然の告白をします。
しかし、テオの証言のほかに何ら一切の証拠がなく、そもそもテオがなぜ自らそのような告白をし始めたのか?まともに受け取る刑事がほぼいない中、ヒョンミンだけが直感的にテオの証言が真実であると確信していたのです。
テオの証言通り捜査をすすめると、白骨化した死体が発見される。しかし、肝心のテオは「俺は死体を運んだだけだ」と今までの証言をくつがえす。
テオが自白の相手に選んだのが、なぜヒョンミンだったのか?
テオが発する言葉の中で、いったいどこからが本物でどこまでが嘘なのかなど、始終ずっと多くの疑問が残っていきます。
韓国映画「暗数殺人」は上映禁止!?の問題作品
韓国映画「暗数殺人」は公開直前に、被害者遺族から上映禁止を申請されたいわくつきの問題作品なのです。
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実話、とくに実際に起きた事件を映画化する場合には、被害者や遺族がさらなる2次被害を受けないようにするために、被害者や遺族に事前の同意を得て、映画制作を進めることが慣例となっています。
しかし、被害者遺族の中に、韓国映画「暗数殺人」によって、さらなる2次被害を受けたとして、上映禁止の訴訟を起こされ、上映が危うくなった経緯があります。
結果的には、映画の制作会社が公式に謝罪したので、被害者遺族は上映禁止の訴えを取り下げ、2018年に韓国で公開されました。
この上映禁止の訴訟がきっかけで「裁判沙汰になった映画」ということで話題になり、宣伝効果につながったとも言われています。
暗数殺人の意味、暗数とは?映画のタイトルで使う理由は?のまとめ
韓国映画「暗数殺人」は、韓国映画界ではこれまで一度も扱われたことがない「暗数殺人」を本格的に初めて扱い、話題となった作品です。
暗数殺人とは、被害者はいるものの、通報も、死体も、捜査もされない、世の中に知られていない殺人事件を指す言葉です。
殺人犯を演じたチュ・ジフンが「本当にこんな映画のような話がありえるのか?」と思うほどだったという作品です。
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